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【MBTI】Ni(内向直観)について考察

私はMBTIの個人セッションを受け、ベストフィットタイプがINFJとなりました
しかし、ベストフィットタイプ=INFJという点に関して、120%の確信は得られていないというのが現状です
その理由は「この場面でINFJのような振る舞いをしていた」というのが、私自身明確ではないからです

加えてNi(内向直観)というものを単語では理解していても実際に自分がどういった時に使用しているのか、或いはそもそも本当にメインで使用しているのかが不明瞭であるため確信がない状況です

そこで今回は、自身のこれまでを振り返りながらNiが発揮されていたのではないかという事例のピックアップとその考察をしていきたいと思います

Niとは

初めにNiとはどういった心理機能なのか

内向直観
内向直観機能は、今後のことやものごとの可能性に興味を向ける。この機能は「どうなのか」よりも「どうなるのか」を見据える内なる目のようなものである。したがって、この機能を指向する人は、問題の中心に目を向けているような印象を与えることから、学んだりすることが好きで努力家として見られることが多い。このような傾向はたとえば長い会話を1行にまとめるという形で表されることがある。人間関係においては、周囲から、落ち着いていて、集中力があるように見られることが多い。

出典:MBTIへのいざない - ユングの「タイプ論」の日常への応用

改めて見返してみても、この文章をそのまま受け取りNiを理解していくのは難しいように思います
まずは文章から連想されるキーワードを挙げていきます

連想されるキーワードは「ビジョン」「内に湧き出る可能性」「在るべき姿」「収束」「自分の中の確信(信念)」「我が道」「知識欲」「真面目」などでしょうか

キーワードを基にNiを噛み砕いて表現すると・・・
ある物事に対し「これが正しい(或いは鍵になる)に違いない」「こう在るべきなのではないか」といった自分なりの答えが明確にあり、その答えを実現するために一生懸命になる
つまり、Niは目標地点に立つ旗のようなもの


得てしてこの答えというのは抽象的なものであり、即アウトプットできる形ではないと思われます
何故なら、Niで知覚する答えはあくまで旗なので、その旗が正しいという理屈や旗に辿り着くまでの道程などは後から考えることになるためです
仮に旗だけの状態で周囲に伝えても「それの何が重要なの?」「それって根拠あるの?」「それって実現できるの?」といったように7,8割方は理解を得られず終わってしまうのではないでしょうか

たまに旗を伝えた時、その人の表情が変わる場面に遭遇しますが、そういった場面は結構レアなので強く記憶に残ったりします(私だけかもしれませんが。。。)

また、NFJの場合、この旗は人にまつわる分野に立ちやすいと思います
一方NTJの場合、システム・仕組み・ルールなどの分野に旗が立ちやすいのではないでしょうか
この辺り、NFJとNTJで悩む方の一つの目安になるではないかと考えます

これまでの自分と照らし合わせる

Niについてまとめたところで、自身のこれまでと照らし合わせながら理解を深めていきます
定義した上述の内容と照らし合わせると結構思い当たる節があったのですが、今回は2つの事例をピックアップします

事例①:学生時代のアルバイト
私は学生時代コンビニでアルバイトをしており、業務の一つにフライヤー什器(揚げ物を揚げるための金網など)の洗浄がありました

ある日、揚げ物を陳列棚に並べている時にふと「お客様はこの揚げ物を食べても問題ないものだと信頼して購入してくださっているんだよな」という考えがよぎりました
中には多少のリスク(油の交換頻度は分からないなど)を承知したうえで購入している方、そもそも特に気にしていない方もいらっしゃるかもしれないが、安全性の担保において手を抜く理由にはならないのではないか
もっと言うと、お客様からの信頼に対して誠実に向き合うということは、業務を行う中で非常に重要な事なのではないだろうか
そして、その向き合い方の一つがフライヤー什器の洗浄を完璧に行うことなのではないかと

上述より、どんなに時間がかかってもフライヤー什器の洗浄は自分が納得できるまで行っておりました

考察
今回の事例では、「お客様への信頼に応えることが重要である」という点でNiが働いていたと推察します

当時、各業務について学んでいたものの、その大半はインプットしたものを如何に早く精密にアウトプットするかが重視されていました
そのような中で、フライヤー什器の洗浄にお客様との接点を見つけ、重視していたのではないでしょうか

こうした背景もあり、自身の答えを実現するためにフライヤー什器を納得できるまで洗浄するに至ったと考えます

事例②:仕事における行動指針
私は前職にて在籍期間の約半分を営業として活動しておりました
とは言っても、いわゆる営業活動というよりもエリアマネージャーのような仕事をしており、店舗で働くスタッフの方々とコミュニケーションをとることが多い業務内容でした

店舗のスタッフと話していると会社の方針などに疑問を持つという声を耳にすることが多々ありました
当時私が新卒だったこともあり、こういった内容も話しやすかったのだと思います
日々店舗スタッフの方々と話している中で「今の環境はあまり好ましいとは言えないな」「健やかな気持ちで働いていただくにはどうすれば良いのだろうか」といった考えがぼんやりと浮かぶようになってきました

そんな想いを胸に抱えながら仕事をしていく中で、期の切り替わりを迎えました
直近1年の振り返りに向けて準備を進めていた時、「健やかな気持ちで働いていただくためには、データという共通言語で店舗の現状を相互に認識し、同じ目線で目標を見据えることが重要なのではないか」と思い浮かびました

それからは、現状の売上データを基に自店の強み・弱みなどを店舗スタッフの方々と一緒に話しながら1年間の目標を決め、そこを目指して活動するといった動きを取っておりました

考察
今回の事例では、「店舗スタッフの方々が健全な気持ちで働くためには」という点でNiが働いていたと推察します
実はこの事例のもっと前、入社時研修の時から「この仕事で最も重要なのは”店舗スタッフの方々との信頼” である」と感じていた節がありました
そういった背景もあり、立てる旗の種類というのも店舗スタッフの方々にまつわるものに着地していたのだと思います

これは、Ni(内向直観)+Fe(外向感情)の組み合わせによる行動表出の例と見受けられます
加えて今回の事例では、Ti(内向思考)ないしTe(外向思考)も使用していたのではないかと思います

・Niによって知覚した情報に対して、それが論理的に正しいと言えるかどうかの自問自答(Ti)
・各店舗の売上データをまとめるためのトライ&エラーによる分析ツールの理解(Ti)
・売上データという外的合理性に基づいて話し合うという手段(Te)

分析ツールの理解について補足です
元々売上データを見ることは好きで、知覚した情報を達成するために新たに学び始めたというニュアンスではありません
とはいえ、部署配属当初から「店舗を理解するためにも、知りたい情報を分析ツールで抽出できる技術は大事だよな」という考えが朧げにありました

こういった背景もあり、「データを見ながら目標を一緒に決める」という判断に至ったのだと思います

話は逸れますが、振り返っていて「売上向上・会社が私に下す評価」などには関心がなく、店舗スタッフへのみ意識が向いていたのは興味深かったです
(上長からしてみればたまったもんじゃないと思います)

以上2つの事例とそれに対する考察でした

最後に

Niについて調べても抽象的な表現が多く、実際いつ・どのように働いているかが掴みにくいように思います
あくまで私の考え・私の事例になってしまいますが、参考になれば嬉しいです

一方、書き進めている中で、Fi(内向感情)+Ne(外向直観)による行動表出との区別が出来ていないのではないかと感じました
別の機会にFi+Neについて考察していき、似ている部分・異なる部分など触れていければと思います

ここまでご覧いただきありがとうございました

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