薄れゆく下弦の月といつもの日々
LINEグループのバカげたやりとりに笑い転げていつの間にか眠ってしまっていた。一日中雨だった昨日、本当なら夜のうちにコインランドリー(いつも言ってる)に行くつもりが結局寝落ちて行けなかった。
早朝というよりもまだ夜中、暗いうちから関西方面にに行くと言う娘たちがごそごそしている気配で目が覚める。
最近の高校生にはラーケーションという有給(給ではないか)休暇があるらしく、事前に申請しておけば欠席扱いにはならない休みがあるらしい。ある意味親の心も楽になる。
地元の電車を始発に乗る、と言っていたが準備の様子を眺めつつ出発前から姉妹仲が不穏になるといけないので、市の駅まで送ることにした。出勤ラッシュ前の早朝なので車も少なくコンビニに寄ったとしても恐らく電車よりも早く着くだろう。
人気のない駅のロータリーで2人を降ろし家に戻る。途中、コインランドリーに寄って昨夜やり残した洗濯物を乾燥機放り込み、まだ夜が明けきらない空を眺めながらふらふらと歩く。休みだった昨日は一日中雨が降っていたのに仕事の今日は晴れ。秋の野山を歩きたいのだけれど休みと予定と天気のタイミングが合わない。
先日満開だった金木犀は昨日の雨ですっかり花を落とし、あんなに甘い香りを振り撒いていたのを忘れてしまったかのようにすんとしている。あの香りが無ければきっとその木が金木犀だと誰も気づかず通り過ぎていくだろう。
日が昇る。
鉄塔の下から見上げると月が見えた。今日は下弦の月らしい。太陽が昇るにつれ薄れていく月もきれいだなと思う。乾燥の終わった洗濯物をたたんで帰る。女3人とはいえ大人3人分は多い。帰ったらまた洗濯をしなきゃいけない。今日は天気が良いから外に干そう。洗濯物に振り回され、食事に頭を悩ませて、ぶつくさ言いながら家の中を片付ける。生きるということはそういうことなのかもしれないけれど時々なんともいえない気持ちになる。
早く何もなくて天気の良い休みの日が来ないかな。
今朝の風景
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