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雨の日、わたしと本



朝に月桃を開くようになってから
涼しい時間は 読みたい本とノートと辞書を抱えて
外の机で読書に勤しむようになった
街ゆく人と挨拶をしながら出会う言葉たちは
心に涼をもたらしてくれる

夏は俄雨に降られることが多い
降ったり止んだり
強くなったりやわらかい雨になったり

今朝も目が覚めると外はザーザー降りだった
月桃に着いて子どもたちと朝の挨拶を交わし終えるころ
そろそろ雨もあがったかと
いつものように外の机へ落ち着く
今日は月桃におく新しい詩集『attoiumani_niji』

30分くらいするとぽつんと小さな水滴ひとつが落ちた
あらら。
またひと雨来るかなと一旦机上のものは避難する

積み上げた書物たちを両手で抱えて店内へ移動
さて、残りは、、、外を見やる


iPhoneとあらゆる筆記具と朝のほうじ茶が外の机に見える

雨が降り出した

今、店内に避難させた書物たちに視線を戻す


私ったら
iPhoneが超高級家電になってもなお
真っ先に雨から守るのは本なのか、と思い頬が緩む
その気になれば携帯電話というものは手放せそうだな
なんて思って

わたしはこの先もこうやって
いつもそばにいてくれる言葉たちや書物という存在そのものに
支えられながら暮らしていくのだろうなと

雨あがりの涼やかな風と
蝉時雨を浴びながら考えている

0716

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