志賀直哉と木漏れ日の彼女たち
バイトの買い出し中
木陰を歩く2人の女性
個人的に好みの
あの空気を纏ったマダムふたり
木漏れ日を日傘に浴びながら
ひとつずつ歩くふたりは
志賀直哉の話をしていた
「志賀直哉さん」と呼んでいた
翌日にもその景色を忘れられず
図書館で志賀直哉の本を探した
全集と志賀直哉宛書簡集を借りた
幾年か前に尾道で
志賀直哉の本ばかりを置いた店に入ったことを思い出した
わたしはこの9月に尾道を経由して岡山をたずねる予定がある
あらあら繋がってしまった、という心地
あの店には立ち寄らねばならないなと
『城の崎にて』を読みながら思った
0709
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