
ふふふ
振り返ると、ふふふな日日を過ごしていたことに
突然気がついて
ひとりでふふふとなったので ふふふ顔のまま書き始めた
近ごろ
あたらしい世界の本をたくさん読んでいて
あたらしい世界のお仕事にすこしだけふれてみたりして
それはもう考えごとがあれこれ そちこちだったもので
体調を崩したあたりからまたひとつ悟ったような
大人になったような 世界を知ったような そんな気がしていた
だから たぶん
人前ですこし大人ぶったりしていて
そんな自分がちょっとだけ恥ずかしくて
努めて子どもを演じてしまったりもしていた
そうしていたら今日突然に
圧倒的な言葉たちが 悠悠とわたしの前をお散歩しておられて
最近の自分を思い返し ふふふ、となった
そんなところです
何者でもない
何も知らない
誰も知らない
そんなひとり
そんなわたし
よくもまあそんなご機嫌な浮かれぽんちのように
自ら生み出した悩みごとに右往左往し
勝手、成長したような心地に浸り
なんだ平和でしあわせな奴だなあと。
悲観ではなく、高純度の楽観です
猿芸をかわいいな、と思って見ているときと同じような
そんな、幼稚なものをうれしく思ったときのふふふ
ふふふ、と思えるとき
それはわたしの檸檬爆弾が爽快に弾けたとき
町の子どもたちが わたしに「だって友だちでしょ」と言った
うれしかった
言葉だけが頼りだった幼きころのわたし
それから大きくなって
生きた言葉というものを信じられなくなって
生み出されるものことすべてを信じられなくなって
それからもっと大人になって
信じられる言葉を 自分からすこしだけ生みだせるようになって
大人になりたいだなんて考えなくなった今やっと
ほんとうを生みだす人は“ 居る ”のだと信じられるような気がしている
だから、信じたい言葉を信じきれない自分を変えたいと思っている
そんなふうにずっとずっと必死だったわたしを
あの子どもたちは、わたしの友だちは、
ひとときに抱きしめくれたような そんな気がしてしまうのは美化しすぎだろうな
最近、人のあたたかさにふと涙をこぼしそうになる
そうか
人のあたたかさを やさしさを
ほんとうだと思えている自分がもうここにいるんだな
と、いま言葉を連ねながら思った
信じたいわたしが 信じきれないわたしを許し 抱きしめ 成仏しようとしている
人はこうして大人になっていくんだろうか
ちと、出遅れてしまったかな
がんばれわたし いちばん自然な ほんとうのわたし
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