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はじめて勢いでは書ききれなかったnote

最近何だか くすぶっている という感覚から逃れられずにいて
考え事や悩み事が捉えきれなくて困ったな、何だかすっからかんだ、という日日
世界は混沌としているはずなのに まったく平和ですね

朝日が窓から差し込む
私は大きな机に幾らかの本を広げ
重力に逆らうことをあきらめた怠惰な姿勢で 言葉を身体に浸透させる
目を瞑る 夢の世界へ誘われる 現実の世界に呼び止められる
この瞬間が好きで好きでたまらない

誰かがやってくる音
おはようございま〜す
と、小さな人びとが今日の顔を見せてくれる
挨拶を返す間もなく
いってきま〜すと彼らの仕事場へ向かってゆく

大人がやってくる
あれやこれやといろいろの話をする
かつては子どもだった人びとの今
その過去すべてと共に過ごしている 話している 重なり合っている
あまりにもひとりで
あまりにも全体で

そのことすべてが あまりにも尊い

そんなふうに過ごしていると悩みごとがわからなくなる
一体何を悩んだらいいのだろうか
一体何を考えたらいいのだろうか
ひとりひとりが しがみつくように必死に生命を実行しているこの世界で

わたしはどうだろうか
今にも崩れ落ちそうな覚束なさで それでも前進を試みようとしていないだろうか
みんなと何が違うだろう
同じくして しがみつくように日日必死に生命を実行している、気がする
ほんとうに同じ必死なんだろうか、同じ必死なんだろうな

だから悩めない、考えようもない
コロナ禍、
おうち時間というものに疑問すら抱かせてもらえなかったあのときと同じわたしがいる
みんな同じだと気がついたときそれは通常になってしまって
悩むことで誰かを傷つけやしないだろうかと、変化を求めることは正義なのかと
そんなことが不安になって心配になって
考えることを諦めようとする

何を綴っているのかわたしにもよくわかっていないままここまで書いた

子どもの頃の心の中みたいだ、ふと気がつく
考え事はあるのだけれど、悩みごとはあるのだけれど
それが言語としてそこに存在していなくて自分ではどうにも捉えられない
幼き頃はわからないものをわからないまま抱えられた
いつかわかるという自信だけで いつまでも抱え続けられた
いつからだろう
言葉にならないことを不安だと思うようになったのは

こういうときは
いっぱい眠って
いっぱい陽を浴びて
カメラを提げて遠出して
美味しいもの食べて
深呼吸して 深呼吸して 深呼吸する

空の大きさ 深さを
地の緻密さ 正確さを
世界の広さを
人の美しい不可解さを
全身で浴びるのがいちばんですね


0203

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