
言語化、、、可視化?、、表現のこと
言葉にするとかしないとか
できるとかできないとか
そういう事を何度もこのnoteに綴りながら
考えてきた
今日、楽しみにしていた展示で
一瞬だけ言葉に対して晴れ間が見えた
、、ような気がしたから
霧の山道からほんのひと時だけ雲が下になる瞬間みたいな
見えたあの空を忘れる前に
必死に脳裏の画を引き戻しながら 今日また綴る
わたしが想いを言葉にすることを躊躇うのは
伝えきれないもどかしさに敗北しているからである
これは少し前に気づいたこと
読み返すと思考がしちゃかちゃだけど この夏のこと
だから今日は
私にとって言葉にするという行為が
どういうものなのか考えてみる
そこにずっと在って
在るのに誰の目にも止まらなかった思いの余りを
私は集めたいと思っている
一番大切なことを伝えるために省かれたそれらを
私は集めたい
全部を伝えたくなってしまう
在るだけだったものを有るものにするみたいな
地球は70%が海で、いま私たちが知っているのはそのうちの5%らしい
70%の中に未知のものが在る
必ず在るのだけれどまだ誰も知らないそのものは
今の人類史に足跡を残さない
あ、でも
有るものになった途端過去の足跡が見えてくるということは
“見えない足跡を残している”の方がしっくりくるのかな
在ることだけが知られていて 誰にもわかられていないという事なのか
わからないものに関心を集めているときには既に、情的にはわかっているのです。発見というのは、その情的にわかっているものが知的にわかるということです。
悔しい、、結局岡潔頼み
けれど、ほんとうに
わたしにとって こころの中を言葉にする行為は同じことだと そう思う
情的にわかっているのだけれど、伝えることばが見つからない
宇宙をも包むひろいひろい世界の美しいものやことの70%がことばで
今私たちが知っていることばはそのうちの5%
学者ではないわたしが知っている言葉なんてたかがしれていて
それでもこの世界には無限大の「美しい」が広がっている
わたしたちに認知されていない「美しい」が在る
黄金比とかフィボナッチ数列とか水のめぐりみたいに
認知できたその瞬間から 「美しい」ものになる事象が 在る
「美しい」の70%はことばだ
なんていうのはわたしがことばを好んでいるから そう思うだけなのだろう
けれどやっぱり
あらゆる芸術の美しさ
あらゆる自然の美しさ
あらゆる科学の美しさ
あらゆる未知の美しさ
結局そのすべてを人は最後にことばで記憶しようとする
そう思うから
ことばの美しさは ことば以外では表現できないんだと
そう思う
だから
人類にとってもっとも神秘的な美しさはきっと ことばなんだと信じたい
誰かがどこかで 美しさについて語り合うときに
必ず零れ落ちる思いの余り
知りうる5%のことばでは足りなすぎた想いたち
今まではそれを零したくなくて 5%で足りる思いも全部箱にしまっていた
けれど、
零れ落ちる思いの余りに 光が当たる瞬間があることを最近知った
わたしから零れ落ちる思いの余りを 掬えるおとながいることを知った
何よりの喜びは
零れ落ちるその余りが在ることを 知っているおとながいると知ったこと
わたしは「美しい」の容れ物をほんの少し大きくしてもらう代わりに
己の表現能力をすべて手放してこの世に生まれたのかななんて思ったりする
ゼロをイチにできる表現者の方々はきっと死ぬまで畏れ多い
憧れるけれど わたしにその難しさは辛すぎて きっと耐えられないとわかる
だからせめて
受け取った美しいは精一杯でいいから ことばにしようと思うようになった
思いの余りをたくさん零しながら 少しずつ
わたしの見る世界を わたしの知ることばで表現したいと思う
5%だったことばを6%にしたであろう宮沢賢治のように
わたしも わたしのことばで
この美しい世界のことばを1%くらい開拓してみたい
その1%が わたしの中だけじゃなくて
ほかの人の中にも届くようになったら
二百年後は五味太郎みたいにけんちゃんって呼べるかな
うん
今日は深呼吸して いろいろの音に心を寄せて
幸せ心地だったから
いつもより少しだけ背伸びしたことばが出てきた
、、、そんなことを思わせる素敵な展示だったことが伝わればいいや
と、ここまで来て思ったりした
0418