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mol-74

大好きな音楽が一度立ち止まることを選んだと、
スマホの画面がわたしにそう告げた

秒速で 世界が色彩を失ってゆく

わたしに澄んだ世界を信じさせてくれた音楽
わたしの見えている世界を嘘じゃないと信じさせてくれた音楽家たち

そちら側から終わらないでよ、と縋ってしまう
彼らの音楽にわたしの重さを乗せすぎていた
踏ん張れ、わたし 大丈夫

彼らの音楽は残り続ける
彼らの人生は続いていく
きっと
彼らの音楽も続いていく
わたしの人生も続いていく

ちょうど少し前
わたしのこの大切な一部を誰かに渡したばかりだった
ぽっかりが 大きなぽっかりすぎる
ひとりで抱えるにはあまりにも大切にしすぎた

いや、ひとりで抱えることもない
この場所で彼らを介して幾人かのひとと話に花咲かせたりもした
わかり合える人が、同じように大切にしすぎた人が
きっといると信じられる

今まで受取るばかりだったものたちを
世界に還元していかなければならない

きっとあなたたちだけのあいことばを
また伝え合う日が来ることを願って
これまでのあなたたちに、わたしはこれからも救われていきます

そうして彼らと共に誰かを救っていられたら
しあわせなのかもしれない


0213


追伸、
髙橋涼馬さんには図書室月桃としてもお世話になりました
みなさんの言葉が音がこれからも途切れませんように
その螺旋がどうか続きますように
わたしがわたしである限りずっと応援しております
Φ

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