使い尽くすことで恩恵を受ける
実りの秋。
真夏の暑さが嘘のような季節。
私は柿が好き。
柿は、不思議な食べ物。
熟してやわらかくなっても食べることができるし、
干し柿にして食べることもできる。
柿は、ビタミンCを多く含んではいるのですが、
干し柿になるとなくなってしまうんです。
干すことで、ビタミンCが壊れてしまうようです。
その代わり、ビタミンAが約3倍になります。
大根も同じく、生で食べることもできますし、
おでんの具として煮込むこもできます。
そのほか、たくあんにしたり、
切干大根として保存食にもなります。
もちろん、干すことによって栄養価も変わってきます。
現在は、世界の食材が手に入り、
ひとつの食材を私たちが加工したり、
使い尽くすことはほとんどありません。
使い尽くすというのは、
古来からの人間の知恵というか、
食料が少ないときに、
旬の時にたくさん収穫できるものを、
無駄なく活用しようとすることで得た恩恵だと思うのです。
食べるものが少なかったからこそ、
知恵を出し、
その結果、恩恵を受けて、豊かな暮らしをつくってきた。
食べ物と比べるのはいかがなものかと思いますが、
私たちの才能も使い尽くしてこそ、
その恩恵を受けることになると思うのです。
優しさという才能を持っている人が、
その優しさを他人のためばかりに使っていると、
常に周りの目が気になり、
おどおどとした生き方になります。
その優しさを自分のために使っていると、
その優しさは、
自分を認める「強さ」へと変わる。(自己肯定感の向上)
その「強さ」は、形を変えて、
「他人への優しさ」となる。
「ただ単に優しい」のではない。
「強さを身にまとった優しさ」に変わる。(他者貢献へと繋がる)
自分の才能を使い尽くすということはこのようなことだと思う。
使い尽くしてこそ、自分の才能は開花し、覚醒する。
自分の才能が開花し、覚醒することで、
新たな恩恵を受け、自分の人生がより豊かなものとなる。
しかし、ほとんどの人が使い尽くすことをしない。
それは、
自分の才能を信じることができないから。
昔の人が、
ひとつの食材を使い尽くしていたのは、
食材がそれしかなかったから。
他に理由はないと思う。
同様に、
自分の才能がこれしかないと思えるのなら、
人は、迷わずその才能を使い尽くすのだ。
その結果、才能が開花し、覚醒する。
自分を信じて、
自分の才能を使い尽くすのだ。
それが、
笑顔で、心穏やかに生きるためのスタートラインとなる。
他人の持っている才能を羨むのではなく、自分の持っている才能を使い尽くす、
誰かになろうとするのをやめて、ひたすら自分に正直になる!
”腹に一本の槍をくくる”私の人生、これでいいんだ!
自分の「あり方で生きる」…。
自分の持っている才能を使い尽くすことで、「あり方」という恩恵を受けるのだ。
人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。