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自己理解…

まあ、いろいろあるんだけど、
自己理解…。
就職活動において、自己理解をする。
いろんなやり方はあると思う。

確かに、就職活動における際の自己理解は大切。
私も過去、多くの人のサポートをさせていただきました。

ある、大学生が最終面接の際に言われた言葉が今でも記憶に残っている。
「あなたよりも優秀な人はいましたが、あなたが一番自分のことを知っていると思いましたので、内定しました…。」

このようなことを紹介すると、自己理解だな、
よしわかった、就職活動のために自己理解に取り組む…。
そして、自己理解が就職活動のための手段となる。

こうなると、就職活動に有利になるように、
自己理解を歪めてしまい、
人によっては、
ありのままの自分を見失うことになる。
自己理解に取り組むことによって、
余計に自己理解から遠ざかってしまう…。

「自己理解を深めたい」と考える人は、
さまざまな悩みや葛藤を抱えていることが多いです。

これらの悩みは、ライフステージや個人の状況によって異なります。
本当に人それぞれ、自分が生まれ育った環境の影響を受けます。
しかし、あえて挙げるなら以下の6つの悩みが考えられます。

1.人生の方向性や目的がわからない
悩みの例: 「自分が何をしたいのかわからない」、「このままでいいのか不安」、「目標が見つからない」

 20代後半〜30代でキャリアや生活が安定し始めると、「次に何を目指すべきか」、「本当にこれが自分のやりたいことなのか」と、立ち止まって考える人が増えます。

正社員として安定した仕事に就くことが重視される一方で、自己実現とのギャップに悩むケースが目立ちます。「30歳過ぎて人生の意味を見失った」という声もよく耳にします。

ここは、20代後半から30代に限ったことではなく、全世代に共通だと認識しています。

先日書いたnoteの一部をご紹介します。

仏教の本の感想にこのようなことが書いてありました。
『90歳になり、自分自身の人生行路の先がハッキリしていないことに、初めて気がつきました…』
全文はこちらから↓


2.自己肯定感の低さや自信の欠

悩みの例: 「自分に価値があるのかわからない」、「他人と比べて劣等感を感じる」、「決断に自信が持てない」

私たちは小さい頃から、周囲との調和や比較が重視される傾向があり、自分を過小評価してしまう人が多いです。特に、他人の成功をSNSで見る機会が増えた現代では、「自分はダメだ」と感じる瞬間が増え、自己理解を通じて自信を取り戻したいと考える人がいます。ライフコーチングにおいても、「自己肯定感を高めたい」という要望が圧倒的に多いです。

3.仕事とプライベートのバランス
悩みの例: 「仕事ばかりで自分の時間が取れない」、「家族との関係がうまくいかない」、「趣味や夢を諦めてしまう」

30〜40代では、仕事の責任が重くなる一方で、家庭や個人の時間を確保するのが難しくなり、「自分らしさ」を見失う人が多いです。(振り返ると、その当時の私自身もそうでしたし、むしろ仕事中毒で、家庭を省みなかったです…。)
だからこそ、自己理解を深めることで、優先順位を整理し、自分にとって本当に大切なものを見極めたいというニーズが生まれます。
自分にとって大切なものを力一杯大切にする。そのためには、自己理解は必須だと思うのです。

4.他人の期待とのギャップ
悩みの例: 「親や上司の期待に応えようとして疲れた」、「本当の自分がわからない」、「周りに合わせすぎてしまう」

私たちを取り囲む社会は、集団主義的な文化が根強く、他人の期待に応えることが重視される一方で、自分の本心や価値観を押し殺してしまうことがあります。特に若年層や女性でこの傾向が強く、「自分が何を望んでいるのか」を知りたいと思う人が自己理解を求めるきっかけになります。
そして、更に問題を困難にしているのは、文化的背景に加え、自分の性格や生まれ育った環境の影響で、無意識の思い込みが形成され、それが、他人の期待に応えることが自分の価値となっているということです。自己犠牲と我慢を積み重ねることを価値として、その価値を大切にすることによって、無意識に自分のメンタルを削る…。自己理解の深淵さは、ここにあるように思います。

この部分は、私のライフコーチングのコンセプトのひとつでもあります。
「他人の期待に応える人生から、自分の人生を歩むための元気と勇気を分かち合う」 →これを自己理解と言う

5.変化への不安や適応の難しさ
悩みの例: 「転職や結婚など大きな決断が怖い」、「新しい環境に馴染めない」、「失敗が怖くて動けない」

 人生の転換期(転職、結婚、子育て、退職など)に直面すると、自分がどうしたいのか、どうなりたいのかがわからなくなり、不安が募ります。自己理解を深めることで、自分の強みや価値観を再確認し、変化に立ち向かう土台を作りたいと考える人が多いです。

特に、社会一般的なテンプレートに合わせることが幸せだと思い込み、そのテンプレートからズレた自分のことを負け組だと思い込む…。人生に勝ち組、負け組なんてない。自分の幸せは、自分で決めていいのだけど、決めるためには、自己理解が必要となる。

6.過去の経験への後悔や未解決の感情
悩みの例: 「過去の失敗を引きずっている」、「あの時こうしていればと後悔する」、「自分を許せない」

 過去の選択やトラウマが心に残り、それが現在の行動や自己認識に影響を与えている場合があります。自己理解を通じて、そうした感情を整理し、前向きに生きるための手がかりを得たいと望む人がいます。

事実 ⇒ 解釈 ⇒ 感情

自分の過去の出来事、事実に対し、ネガティブな解釈を加え続け、それがトラウマのような感情として、自分の心の中を闇のように支配する。
過去の経験への後悔や未解決の感情こそが、私たちの人生を息苦しいものにしている。

過去の事実は変えられないけど、解釈を変えることはできる。自己理解をすることの大きなギフトは、ここにあるのだと思います。

自己理解に伴う、気づき、視点の変化は、私たちの人生に大きな変容をもたらす。私は、そう信じてやまないのです。

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