棲み分けと共生の一人歩き
トランプ大統領は子供の頃、富裕層でありアッパークラスの学校に当然の車送迎で通っていたが、放課後は労働者クラスの子供と遊ぶのが好きだったようである。
もちろん、だから労働者よりの政治を行うわけではない。
貧困層から成り上がった人間が、貧困層の為の活動をするわけではないように。
トランプ大統領は労働層のメンタルが分かるから、労働層の好む政策を掲げ当選し、富裕層や富裕層を目指すアイビーリーグ階層の既得権益を奪おうとしている。
当たり前だが、スピ系がよく言うトランプ大統領が世界を救うわけではない。
カルト陰謀論は誘導したいから情報が偏る。
受動的な報道も誘導したいから情報が偏る。
能動的に事実を分析していれば情報が偏らず自らの頭で考えられる。
長年、憶測だけの情報でなく事実を見て捉えてきて、今の社会を考える。
世界は常にグローバル方向か鎖国方向かとなる。
日本も米国もかつては鎖国していた。
現在の米国の国民は、鎖国した方が自己利益になると考え、トランプ大統領を選んだ。
米国民にとっての大きな単位の棲み分けである。
メディアが語る関税や軍事など大きな政策の陰で、生活レベルの政策を重視している。
米国民はホームスクールなど家族単位で棲み分けをするのを望む人が多い。
グローバル食材とグローバル製品で、グローバル知識で戦い、グローバル医療に苦しむのから逃れたい人が多いから、議会まで共和党が支持された。
それをグローバルメディアは「分断」と捉える。
国民は単なる拒絶で、見方では棲み分けとも言える。
スピ系やチャネラー情報も「棲み分け」というキーワードが多い。
棲み分けと共生、分断と共感、その違いとバランスの考察がないまま、キーワードだけ一人歩きする。
そもそもスピ系は、手放しとか目覚めとか思考とか、キーワードだけ都合よく語られ、多くの人は自らの理解を元に言葉を使っていない。
一人一人が棲み分けを望みながら、どんな棲み分けかの認識がない。
よくわからないまま受動的な棲み分けを期待してる。
受動的な意識のままであれば、必ず不満が生まれ、棲み分けの棲み分けを望むだろう。
棲み分けながら共生する矛盾をどうするのか。
能動的な意識のないままでは、世間に流されて悩む現在の多くの人と変わらない。
能動的に世界を知り、
能動的に現実を知り、
能動的に自分を知る。
社会に受動的ならば、
自分にも受動的であろう。
受動的な意識は受動的な現実を作り続ける。
少し前まで長く、左翼の偏った話が蔓延して、信じたい人が信じていた。
ここ数年前から、SNSの偏った話が蔓延して、信じたい人が信じている。
能動的な自分を放棄して、
受動的な話を期待している。
米国の在り方の話でも、自分の日常からでも、どこからでも能動的になれるだろう。
つまり何が言いたいかの要点を仮に述べてしまうと、以下の反応になるだろう。
受動的な人は、信じたくない話は拒絶する。
能動的な人は、どんな話も自分のものにする。
一事が万事、そんなことかもしれない。