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バレエやオペラを楽しむセルフVR

私の古典芸術の楽しみ方です。
現代の感覚でバレエやオペラを楽しんではいけません。
娯楽が今より乏しかった、近代の貴族の感覚で眺めるのです。
自分が下級貴族で、財政危機と貴族界の不遇を嘆きながら偶然の機会で劇場に訪れたことを想像するのです
サロンで語られた作品と出会えた気持ちで観ます。

これは、テレビやYouTubeなどの映像で楽しむ時こそ発揮します。
様々なアングルで、特等席以上のアップなどで鑑賞出来ます。今の、ちょっともう一回見てみようって巻き戻して見られます。
当時の偉そうな王族だろうと出来なかった楽しみ方です。なんて贅沢なのでしょう
そういえばあそこってどうっだったっけと検索して聴く。当時の人智を超えた存在を頼るイルミナティでさえ成せない御業です、なんて未来テクノロジーを生きているでしょう!
頭から見るのはかったるいから飛ばして盛り上がったところだけ見よう、暴君貴族よりも暴虐な芸術を破壊した楽しみ方ができます。

現代の映画や音楽の鑑賞では、こんなやり方は当たり前の楽しみ方なので面白くありません。
当時の作品と同じ物を、現代の恩恵のもとで楽しむから、当時の王朝一族より贅沢な優越感でゾクゾクします。

中世近代の芸術作品をつまみ食いで楽しむほど贅沢なことはありません。
そりゃ現在の感覚で見てたら古臭い作品は面白くないです。退屈です。
昔なら二度と出会えない作品だったりします。録音録画技術がないのだから当然です。
現代の作品なら、誰もが同じ条件なのでゾクゾクきません。

この当時の人間に想像する手法は他にも使えます。
宗教施設もよくイメージします。
熱心な仏教徒の帝の落とし子のフリして仏像を眺めます。感動します。
敬虔なキリスト教徒の気分で、今自分は中世の巡礼者のつもりで教会を訪れます。感動します。

昔のものなら何でも、この想像方式を使えます。
領地替えさせられ苦難の武将の気分で見る能楽
江戸町人で長屋のお隣さんから聞く落語
貴族の主人が招いた使用人から見た弦楽三重奏
色々いけます。

当時の人となるのを想像して、当時には出来なかった楽しみ方をする贅沢です。
だから、TDLなど現代の娯楽施設では当たり前だから通用しません。夢の国というより覚醒の国です。
なので、現代アレンジしたコンテンポラリーのバレエやオペラは、まあ演出家の個性を出そうとしてるけど大抵邪魔な演出です。
バレエでは、古臭いプティパの予定調和の振付けが、当時の想像へと入れます。(今回の切り口とはズレるけど、バレエの見所は筋肉と骨格の協調です。それはクラシックこそ真価を発揮します)

ところで私は時々クラシック音楽の話をしますが、ただのにわかです。
色んな年代にシュトラウスがいて、どれがどれだっけって覚えられない程度です。
子どもの頃はロックからクラブ系など普通にこだわり、ジャズにハマってマズい時あったりして、流れ着いた知ったかぶりです。

ホントにところで、メタバースなどVR系は、だいたい未来空間のヴァーチャル体験なのですが、私が密かに期待しているのは、まるでタイムスリップしたようなリアルな中世の空間にいるVRです。
ときどき過去世をリアルに思い出せる人がいらっしゃいますが、私は全然霊感的なのないので、安全なリアル中世ならムーンショットしてしまう誘惑に勝てるか疑問です。
それまでは自分の想像力でヴァーチャルリアリティを自力のヴァーチャルします。


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