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チャネリング情報の疑問・星人編

チャネリングや宇宙人などの話で、プレアデス星人、オリオン星人、シリウス星人などと表現される話があります。
私は元・天体少年なので、この表現に違和感があるのです。

子供の頃、望遠鏡でオリオン座を観測してました。シリウスもプレアデスも冬の同じ空に見えます。
オリオンも星ではなく星座です。
地球から見たら並んでる星々でも、それぞれの星の場所は何万光年も離れてバラバラです。

つまり地球人の観測でしかなく、宇宙にオリオンという特定の場所などありません

そもそも地球から観測できるのは恒星で、恒星の星人とはどういう存在でしょう。
地球人が火星人や金星人など惑星人に表現しますが、太陽人という表現は聞きません。

恒星の星人も疑問ですが、物質体でないのであれば、星に属する必要もないし、場所に縛られる必要もないから、オリオン座の方から来ましたというのも変です。
プレアデスは、おうし座の一部の星団にあたります。
プレアデス星団の恒星は、太陽よりも若く温度も高いです。
いずれにせよ、地球から見たアバウトな名称カテゴライズです。

米国人に「日本人です」は分かりますが、「西の方から来ました」とは変です。
宇宙人が「地球人の観測してるオリオン座の中のリゲルと呼ぶ恒星の近くにある惑星人です」というのはかったるいから、「オリオン(の方から来た)星人です」ということなのでしょうか。
そこまでアバウトなら星人である必要もないし、ただ地球外の宇宙人でいいでしょう。
人智を超えた何かの都合なのでしょうか。


オリオン座の三つ星の並びは意味深にしているのは地球からそう見えるだけです。
実際の位置は相当離れています
何万光年と離れて並んでません。

観光写真で富士山と一緒に写したとします。その人は写真上で並んでいても、富士山の隣にいるわけではありません。
ピラミッドの並びが三つ星の配置と一緒だからオリオン星人に関連する類の話は、全部地球から見た観測です。

その他の星座も全て地球から見た観測で、配置がバラバラです。
天体観測していた少年の頃から、星座は人間の視点であり、宇宙からの計らいはないと思いながらここまで来ました。

そもそも恒星の存在も人間の科学的な認識です。
光の速度が一定という前提を元にした100年前の人間の科学です。
光の速度は変化する相対性であり、光そのものは重力場で空間と共に曲がる。
つまり今観測している場所や位置は全く幻想である可能性があります。
その科学も量子もつれ(quantum entanglement)で空間も必要としない宇宙です。星人の概念は宇宙理論を意識しない人間の認識になります。

いや星人を否定している訳ではありません。
元・天体少年で、元・物理系の大学生で、元・出版業界の仕事も経験した私の疑問なのです。
それを踏まえて論理展開してくれる、どこかの星人様の話を聞きたいと考えてます。

私自身は次元認識は肯定して、宇宙人の存在を肯定してます。
しかし子供の頃に本屋で、天体観測の本の隣にオリオン星人のオカルト系の本が並んでいました。子供の頃に感じた矛盾は、大人になり出版業界に携わりビジネス宇宙のロジックを体験しました。
そのビジネス宇宙論調のまま現代まで続いてます。
私の記憶では、最初にプレアデス星人の話が出たのは確か矢追純一です。
天体少年の頃から違和感があって、そこの存在論理が発展しないまま今日に来てる感じがします。

そういえば、旧約聖書にプレアデスとオリオンの表記があった気がします。
望遠鏡がない時代の肉眼で見える明るい恒星。
その時代は星座内の星々のバラバラの位置関係を光の天文科学で解明できていない時代。
そして望遠鏡の進化と共に無数の星が存在するのに、そこから語られる存在はいない。
星座も肉眼で見える恒星だけで語られる望遠鏡がない時代の物語。
宇宙が人に語るのでなく、人が宇宙を語っている範囲内ということになっている。


なんか今回の話は批判的なように捉えられてしまうかもしれません。
決して煽りではなく、星座や恒星の本質を語るチャネリング情報を期待しているのです。
量子論も適用された、地球の観測と矛盾しない論理構成があるはずです、星人の進んだ科学見知があるのならば。



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