KDDIの通信障害を考える、通信回線を制御する技術的な話
スマホや携帯電話を便利に使っていても、アンテナが見えないから、無線通信を行っている事を知らない人も居る話を聞きました。
また、携帯電話の通信回線がどんな仕組みで動いているのか、誰にでも分かりやすく携帯電話会社は教えてくれません。
しかし、大規模な通信障害が発生すると、普段は教えてくれない仕組みが図解されて、一部の人は納得する訳です。
KDDIが7月3日に詳しい記者会見を行ったので、なんとなく原因らしきものが見えてきました。
大規模な事故が発生する場合、複数の事故が連鎖的に発生している場合が多いです。
今回のKDDIの通信障害も、私が記者会見の記事を複数読んでみて、3つの事故が発生したことが分かりました。
1つ目の問題、日常的な機器のメンテナンス作業を行った時、設備故障が偶然発生し、音声通話の回線が切断されたことです。
設備故障、メンテナンス作業の最中に発生するのですから、最悪のタイミングだと思います。
2つ目の問題、問題が発生したので、通信回線をもとに戻したのですが、交換機の処理が追いつかない状態になりました。
交換機もコンピューターですから、コンピューターが持つ処理能力を超える作業は出来ません。
お風呂のお湯を捨てる時の事を思い出してみてください。
何をやっても、お風呂の湯は一定にしか下水に流せません。
3つ目の問題、これは2つ目の問題とも連携しています。
加入者データベースの処理が正常に行われなくなりました。
18台ある交換機の中で6台の交換機が異様な動作をしたそうです。
加入者データベースへ、過剰な命令をしていたそうです。
加入者データベースですから、最低でも電話番号と通信している基地局が登録されています。
定期的にスマホや携帯電話が移動していないか、基地局経由で問い合わせを行います。
一定期間で更新される情報ですから、時々スマホや携帯電話に問い合わせを行います。
この時、通信障害が発生していれば、情報が更新されないために、情報が更新されるまでスマホや携帯電話に問い合わせを行います。
この結果、渋滞が発生している通信回線、余計な渋滞を発生させました。
内部で対応している技術者の皆さん、本当に心も体も削られてしまうような状況での対応だったと思います。
もし、今回の通信障害を回避する方法があるとすれば、通信回線に渋滞が発生したら、交換機も加入者データベースも仕事をサボる事でしょう。
家の目の前にある道路が渋滞していれば、出掛けないで渋滞が解消するまで待つのと同じです。
多分、今後の大規模な通信障害を回避するため、大手キャリアには仕事をサボる交換機や加入者データベースの技術開発が必要だと思います。
また、以前の記事に書いた通信障害が発生した時の広報も大事です。
通信回線に障害が発生しているとき、スマホや携帯電話の電源を切る事、通信障害を回復させるためにも重要になります。
スマホや携帯電話を使っている人に、自分たちの行動で通信障害が早く回復できることを知らせることが大事です。
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