#01【写すと映すのやさしい話】
ご無沙汰しています。
「ひとり旅のこと」も途中になってしまっていますが、毎月どこかに旅しています。近々、北海道編を1本アップしようと思いますので。
デザイン、そして写真や映像との出会い
少し僕の話をします。
クリエイティブの世界に入ったのは今から10年ほど前。
それまでお堅い仕事をしていたのですが、高校生の頃に憧れたデザインの世界にどうしても死ぬ前に挑戦したいと未経験ながら飛び込みました。
33歳、お堅い仕事。
そう簡単に採用してくれるはずもなく、書類選考で不採用となる厳しい現実でした。そんな中、地元のデザイン会社が面接の機会を作ってくれました。
あとで聞いた話ですが、採用する予定もないのに間違えて面接を入れてしまったそうです。それでも結果は採用。デザイナーではなく営業職としての採用でした。面接の際、ポートフォリオを見てもらうこともなかったのを今でも覚えています。でも入らないことにはこの業界に携わることはできません。なんでもいいからこの業界に入りたかった、ただそれだけでした。
営業職でしたがラフや企画書は自分で作成していました。
そうした中、僕は本の編集にも携わるようになり「写真」と出会うのです。
当時、写真が苦手でした。
ですが、この誌面に合わせる写真はこのイメージなんだ、という強い想いが人一倍あったのを覚えています。
なので必死に覚えました、カメラと写真。
全て独学です。
同世代の写真家に写真の撮り方を聞いたこともありました。
「あなたに撮れるわけがない」
そんなことを言われ、特にアドバイスをくれることもありませんでした。
今思えばわからないでもないですが、悔しかったですね。
そこから雑誌を買ってきては同じ構図で写真を撮りまくりました。
食べ物、インテリア、人物。
会社にカメラもありましたが、頻繁には使えないので仕組みや機能を覚えることが難しかったのでカメラも自腹で買いました。
当時買ったのはCanonのeos kiss。
フルサイズとAPS-Cの違いすらわからない頃でした。
好きが見えてくる
仕事でもプライベートでも写真を撮ることが増え、次第に良い写真が撮れるようになってきました。動画も好きだったため、友人の会社のPVを作成してあげたのもこの時期です。
いわゆる僕の処女作ですね笑。
この動画をとあるイベントで流していた時、女性のカメラマンに
「動画のお仕事をされているのですか?」
「機材は何をお使いなんですか?」
と聞かれ、仕事はデザイン会社の営業をしていること、機材はAPS-Cのエントリー機であることを伝えたのですが、
「一眼レフの特徴を知って撮影されていることがよくわかります。いくら良い機材を使っていても、その良さを知らなければいい映像にはなりませんから。素敵な映像を撮られるんですね」
と褒めていただいたのがとても嬉しかったのを覚えています。
伝わってよかったと思いました。
でも、三脚は数千円のもの、リフトは手でぐるぐる回していたとは言えませんでした苦笑。
この頃から「自分の好き」が見えるようになり、自由に表現できるときには感性を生かして写すと映すができるようになったように思います。
好きこそものの上手なれ
この【写すと映すのやさしい話】は写真や動画に関することをやさしい世界の中で話していこうと始めました。
これから始める人、始めたい人。
こんな写真が撮りたい、を一緒につくっていきたい。
独学でまだまだ勉強不足な僕ですので、このマガジンに興味を持ってくれた方とは距離が近い位置にいて、畏まることなく読んでいただけるとおもいます。この春から地元の高校で映像専攻の非常勤講師をはじめました。
「好きこそものの上手なれ」
好きはとても大きな力になります。
写真と映像のこと。
僕のお伝えできる範囲で綴っていこうと思います。