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前期の試験の採点が終わりました

前期の試験の採点が終わりました。

大学なので、「○○について△△の観点から論述せよ」といったお題を出して、まっさらなA4コピー用紙にびっちり書いてもらうみたいなのが理想ですが、授業内容を理解できない、考える力がない、文章を書けない、そんなうちの学生には論述形式の試験問題は無理です。

ですが、彼らは就職後に文章を書く機会が必ずあります。しかも、それは自分のための覚え書きではなく、同僚への申し送りだったり、顧客や役所への文書だったり、第3者が読むものも多いはずです。

ですので、文章を書くスキルも多少は鍛えて欲しいので、少しだけですが、記述形式の出題も準備しました。

記述形式といっても100字にも満たないのですが。。。


そして、予想通りでしたが、カオスな答案がインフレ状態でした。

主語がない、主語と述語が不一致、文章中に「→」を使用、なぞの体言止め、質問の意図を理解していない、そもそも何が言いたいのか分からないなどのオンパレードです。

あまりのひどさにnoteにさらしてやりたい衝動にも駆られましたが、コンプライアンスを遵守しました。


めまいに耐えながら採点していましたが、自分の考えをしっかり書いてきた学生が1名いました。

その学生の答案は日本語にも問題ありませんでした。

その学生は、教員の指示に真面目に従うようなタイプではなく、協調性が低く、チョイ悪系のファッションが好きで、教員からの評価はあまりよくありません。

ですが、たまにリアクションペーパーに鋭いコメントを書くことがあり、私はその学生のことを、自分の考えがあるしっかりした学生かもしれないと思っていました。

今回の答案からも、その学生が授業内容を理解した上で、自分の考えを書いたことが分かるものでした。


その学生は協調性が低いために、集団行動を求められる学校生活になじみにくく、そのため、小中高と学校での勉強に真剣に向き合うことができなかったのかなと推測します。

ですが、その学生は自分で物事を考える力があり、とても能力が高いと思います。

これまで環境が合わなかったために、能力を発揮できなかったのかなと思います。

大学は小中高よりも自由度があるため、大学生活はその子には合っているかもしれません。

その学生が持つ良い部分を発揮できるように、教員としてサポートしたいと思いました。

採点で疲れていましたが、嬉しいことが1つでもあると、疲れが軽減しますね!


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