買ってよかったもの アニエス・ベーのカシミヤセーター
繊維の宝石カシミヤ
アニエス・ベーのカシミヤセーターを買った。
セールのときに4万円程度で買ったが、定価は7万円弱だ。
かわいいお値段ではないけれど、繊維の宝石とよばれるカシミヤ100%のニットには、少なくともわたしにとっては10万円を出す価値がある。軽くて暖かく、着膨れせず、なにより肌触りが他の素材とくらべられないほどにやわらかくて気持ちいい。
アニエス・ベーが好き
ハイブランドではないが、上等な服を売るメゾンの中で、わたしがもっとも好きなのがアニエス・ベーだ。好きな理由はいくつかある。
まず、サイズがいい。
わたしは日本のファッションブランドが展開しているサイズでは、自分に合った服が見つけられないことがほとんどだ。
アニエス・ベーの服は、2(M相当)または3(L相当)の服がわたしに合う。フランスのメゾンなので、服の作りが日本人向けでなく、大きめに作られているのかもしれない。中には日本人向けの日本で作られた製品もあるようだが。
次に、デザインもいい。
フレンチシックの代表格であるアニエス・ベーは、派手な色柄の服よりも、シンプルで上品なデザインの服を多く発売している。
わたしはシック、上品、洗練といったような言葉がキーになるようなファッションが好きなので、アニエスの服はちょうどいい。
また、これがよいメゾンの服かと感じさられるのは、ただサラッと着ただけなのに身幅や丈がぴったりと、シルエットがキマるところもいい。ユニクロのカシミヤセーターも高品質だが、肌触りは良くても、シルエットはアニエスのセーターと比べると見劣りする。太って見えたり着膨れして見えたりする。
お金を出してもいいと思える服
服は消耗品だと思う。汚れるし、いつかは破れるし。
なので、わたしは基本的には服には数万円もかけないことにしている。
しかし、中には、このアイテムはとても重要なので、これだけはお金を出してよい、と思うアイテムがある。
カシミヤのセーターやカーディガン、白いブラウス、ジャケット、コートだ。
いずれも毎年必ずたくさん着るもので、かつ値段の違いが顕著に出るものだと思う。
例えば、Tシャツなどは正直安くても高くてもそんなに品質が変わらないとわたしは感じる。もともと下着として生まれたTシャツは、下着でなくなった今も肌に近いところで着られ、すぐに消耗するので、品質が高いことを確かめられる前にワンシーズンやツーシーズンで買い替えるべきタイミングになってしまう、ということもある。
買う服の取捨選択
億万長者でない限り、高級メゾンの服を好きなだけ買うことはできない。
なので、質の良い服を買うにしても、どの服を買うかが重要だ。それがわたしにとってはカシミヤ、白いブラウス、ジャケット、コートという、毎年たくさん着る上に値段の違いがわかりやすいものだ。
ある知り合いは、コートに一点投資するといっていた。なぜならコートは最も面積の大きい服で、面積が大きいものを良いものにしたほうが見栄えがよくなるから、ということであった。これも一理あるなと思った。
自分にとってどの服が重要か、魅せたい自分を魅せるために何に投資したらいいかの取捨選択を我々は考えなければならない。これが服選びの楽しいところでもあるのだが。