おばあちゃんのお小遣い
大人になるにつれて金額あたりのお金の価値が減っていく。小学生のときは月500円のお小遣いが嬉しかったし、誕生日やお年玉でもらった五千円札や一万円札が財布に入っているときなんて大富豪になったかのような気持ちだった。そのお金を財布に入れてイオンのジョーシンにゲームを買いに行くとき、ゲームを買うまでにお金をすられないようにしなければと気を引き締めていた。今でも百万円近い大金を何かの事情でバッグに入れて何食わぬ顔で銀行まで行かなければならないときがまれにあるが、そのときの気持ちに近い