声がでない~内気な心の処方箋~
このNoteを始める時、「私はたまに話せなくなります」というような話をしました。
これは今でも変わりなく、時折話せないモードになることがあります。
「社会不安障害(SAD)」
過去に心療内に行った時に診断されたものの一つです。
これは大勢の人の前ではなしたり、初対面の人と会う時、誰もが緊張するものです。
しかし、その緊張が異常なほどひどく堪え難いものだったら?
そのために人前に出ることが苦痛になり、会社や学校を休む日々が続いているなら・・・
なぜそうなるのか
そうならない方法はあるのか
一緒に考えてみませんか?
【こんな時に起こりますか?】
〇大勢の人と会食をする時
〇みんなの前で自分を紹介される時
〇人の前で話をする時
〇国語の授業で本読みをする時
〇プレゼンで話をする時
〇誰かが視ている前で電話する時
〇他人の見ている前で字を書く時
〇偉い人に紹介されたり話したりする時
〇来客を迎える時
こんな状況を想像して深く悩むことはないですか?
胸の鼓動が異常なほどにどくどく破裂しそうになり、頭が真っ白、冷や汗のようなものを感じ、もうだめだ~と極限まで自分を追い込む。
いざ自分が話す順番になると自信のない声で話し始めるも、呼吸が続かなくなり声が震え始める。動機や息切れもひどくなり、伝えたいことはあるのに準備してきた内容の半分も話せないまま踏んだり蹴ったり。声が出にくいのでみんなに伝わらず、発表やプレゼンを中断しかけてしまう状況に。周りのみんなも自分の異変に気づきこちらをみてざわつき始める。頭がさらに真っ白になり、蚊の鳴くような声で、何度も声が裏返ったり途絶えながら、ようやく自分の発表を終える。
そんな経験、わたしはあります。
だから学生時代に楽しめることも楽しめなかった。
1週間も先なのに、自分が発表する(しゃべらなければいけない)授業があるとずっとそのことばかりを考えてしまい緊張しっぱなしでした。
これは自分があがり症の性格なのかとずっと思っていました。
もっと練習すれば人前で緊張せずに声も震えないで話せるのでは、と練習を重ねました。けれど実際に本番を迎えると不安が心を襲い胸の鼓動が高鳴りだししまいには声が震える始末。
やっぱり自分はだめなんだと自信をさらに失くし自己嫌悪へ。
努力してもなくならないなら、もう私は無理なんだ。
普通に人前で声が震えず話せないんだ。
と絶望しました。
しかし、これは性格ではなく一種の障害(不得意なこと)であることを知りました。
「社会不安障害(SAD)」です。
Social Anxiety Disorder
初めて会う人や好意を異性の前で赤面したりドキドキしたりするのは誰にでもあることです。特に日本は「謙虚の美徳」「恥じらいの文化」などといって西欧人に比べると積極的に行動することを恐れたり嫌悪する傾向が強くありますので、かえって人からかわいいと好まれる傾向さえあります。
このような人はいわゆる「内気な性格」と考えていいのですが、人から注目されると、人並み以上にドキドキしてつらい、人前話すのが怖く、単なる「内気」ではなく「社会不安障害」という病気と考えます。
次回はSADについてさらに詳しくお話します。
パニック障害とどう違うのかについても触れて行きたいと思います。
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