⑫申し込みについて
介護施設について調べ回っている間も、私の中でグループホームは「2,3年後の話」のつもりでした。
それよりも、早く良いデイサービスを申し込まなければならなかったのですが、中々「ここ!」というところがなく、決めかねていました。
そんな中、突然、ケアマネージャーさんの異動が決定し、変更になるとの連絡を受けました。
びっくりしましたが、これを機に、近所で評判の良いケアマネージャーさんに変更するというのもいいかもしれないね・・・という話になりました。
ただ、そのケアマネージャーさんは別の施設に所属する方で、かつ超・多忙とのことで、引き受けては下さったものの、中々私たちのところに連絡が入って来ませんでした。
ですので、事実上デイサービスはペンディング状態でした。
そんな中、あちこちのグループホームへ伺ったのですが、ある施設の方が言ったことは衝撃的でした。
「特養は、うちだけでも200人待ちです。軽く20年は待つ計算だから、入所はあり得ないと思った方がいいです」
私の住んでいる地域は全国でも人口が少ないところなのですが・・・絶句してしまいました。
「こういうわけで、有料老人ホームに沢山の方が申し込まれるんですが、そこも満杯です。だから、ショートステイをほぼ常駐的に利用する方がいらっしゃるんです。いわば入所待ちの方たちなのです」
グループホームもそうなのですか?と聞いてみた所、待機期間は一概に示すことはできませんが、特養ほどではないものの、それなりに待機者がいて、今悪くなったからさあ入居、ということはできないと思います、と仰っていました。
ということは、2,3年後のつもりでも、申し込んでおいた方がいいということ・・・?
「そうですね、とりあえずは申し込みだけしておいて、順番が来た時に入居されるかどうか決めるという方が多いです」
そういうものなのですか・・・
また、この間、母はデイサービスを飛び越えて、ショートステイを体験していました。
本人が「行ってみたい」と言うので、もし気に入れば、私が出張で不在にしてもなんとかなるかもしれないとも思ったのです。
しかし、直前になって「行きたくない」を連発し、行ってからも「早く迎えに来い」メールの猛攻撃にあいました。
帰宅して開口一番、「私はもう二度とあんなところには行かないから!」でした。
ため息をつく私と、受け入れ先の相談員さん、そしてケアマネージャーさんとで集まって話していた時でした。
「いま、うちのサ高住に用意してあるショートステイなんだけど、受け入れ先がなくて困ったっていう人がいて、そういう人たちでパンパンですよ」
やはりそうなのですね。
私は、「グループホームも、申し込みだけしておくという人が多いらしいのですが、そういうものなのですか?」と聞いてみました。
すると、その相談員さんは二つ返事で、「申し込みしておくのはいいと思います。またその時に、親御さんの状態見て決めるということで。症状が重くなって、何か起きてから申し込むのでは間に合わないと思います」と仰いました。