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【わたしと地元】白戸ゆめの、人生ナンバーワンの「釜あげうどん」とは…局アナ時代に過ごした香川県の「うどん店」を熱く語る!

 ホリプロ所属のタレントたちが、自らのルーツである「地元」について語るインタビュー連載。懐かしい場所、思い出……育った土地のエピソードを通じて、彼らの素顔やその土地の新たな魅力を伝えていく。今回は、「香川県」をフリーアナウンサーの白戸ゆめのがプレゼン。新卒で入社した瀬戸内海放送(KSB)時代にストックされた、香川名物である「うどん」には一家言あり。自ら書いてくれた「うどんマップ」しかり、観光するには必ず参考になる情報が詰まったインタビューとなった。

■瀬戸内海放送アナウンサー時代にグルメ番組を担当

  私、出身は東京都なんですけど、大学卒業後にアナウンサー兼記者として入社したのがKSB瀬戸内海放送で、香川県高松市と岡山県岡山市に本社がある会社だったんですね。私のメインの担当は香川県の取材ということで、高松に3年ほど住んでたんですよ。

 就職活動ではじめて香川に行ってびっくりしたのは、お米の精米機が街中にあったこと。

都内では見たことなかったから「こんなのあるんだ!」って思いました。住んでみると全てがコンパクトに完結していて、縦と横にきれいに道があって、自転車でも移動しやすかったりして、今行ってもナビなしで案内できます。

 仕事では、ニュース番組の他にもグルメ系の番組を担当していて、毎週テーマに合わせたグルメを自分で探してアポ取りして……というのをやっていました。一日に3ヶ所とか4ヶ所とか回って、パン16個を食べたこともありました(笑)。それで香川のお店はいろんなところを知っています。

 今回、香川といえば「うどん」っていうことで、私のおすすめのうどんのお店を一日の流れとともに紹介していきます。先輩に連れて行ってもらって知ることが多くて、例えば西讃の方に取材に行ったら、「普段食べられないあの店行こうよ」とか誘ってくれたりとか、チェーンのお店も美味しかったりするので、取材の合間に行ったりとか。週3、4はうどんを食べてたんじゃないですかね。ちなみに東京に帰ってきてからも、近所に香川のうどんを彷彿とさせるところがあって、そこで週3は食べてます(笑)。

■香川でうどん店を巡るなら朝7時から!

白戸直筆の「香川うどん旅計画表」

 これから香川でうどんを食べたいと思っている方は、とにかく朝早く起きることを意識してほしいです。なんせ、14時には閉まっているところが多いし、日曜休みがめちゃくちゃ多いので、平日か土曜の朝一とかじゃないともう間に合わないんですよね。ということで、朝7時からのスケジュールを組みました。まずは松下製麺所から行ってほしいです。

 ここは私が最初に住んでた家からすごく近くにあって、出汁が「ザ・いりこ出汁」っていう感じの、関東に住んでる人からしたら最初味が薄いと感じるかも知れないぐらい優しい味。だからこそ早朝から食べられるし、私はここのいりこ出汁の美味しさに気づいて、香川のうどんにハマっていきました。

 実はこのお店は、大学時代の友人の中学のときの同級生のご両親がやってるっていう、まあちょっと関係性は遠いんですが(笑)、私とつながりがある店。皆さんすごく気さくに「ああ、来たの」みたいにいつも話しかけてくれて、縁もゆかりも無い香川で優しくしてくれて嬉しかったですね。出汁だけじゃなくて麺にも特徴があって、うどんと中華麺のハーフ&ハーフができるんですよ。 

 朝一でこれを食べたあとは国の特別名勝にもなっている栗林公園を散策してもらって、そのまま上原屋本店に行ってほしいです。私はかけうどんが大好き。自分で麺を湯切りして出汁も入れるセルフスタイルで、ここも出汁が大好きだからもうギリギリまで入れてます(笑)。あと、カボチャの天ぷらがすごく分厚いのに柔らかくてホクホクで、それまで頼んでこなかったんですけど、ここだと必ず頼むっていうぐらい美味しいですね。

 その次は「手打ちうどん はりや」というお店。はりやは地元の人も並んでいて、広いお店じゃないから11時の開店時には行かないと結構並んじゃいます。人気は「かしわざるうどん」で、オーダーしてから揚げてくれるから熱々で食べられるんですよね。うどんはちょっと甘めの出汁につけて食べます。本当に最高です。そんなに並べないよっていう人は、手打うどん 麦蔵っていうところが比較的近くにあるので行くのもいいですし、チェーン展開しているさぬき麺市場っていうところでも「とり天ざる」を出していて、手軽に食べられるので候補に入れておくのもいいですね。

■香川に来たら必ず寄る絶品「釜あげうどん」の店

 ちなみに今の時点でまだ午前中です(笑)。午後一番、いや香川でうどんを食べるなら絶対行ってほしいのが、私が一番好きな店でもある釜あげうどん 長田 in 香の香です。いまでも香川に行くと必ず寄るところで、とにかく出汁が美味しいんですよね。頼むべきメニューは、出汁とうどんをしっかり味わえる釜あげうどん。讃岐うどんって「コシ」があるイメージじゃないですか。釜あげうどんは水で締めてないから、柔らかめでスルスルと入っていきます。出汁で炊いたたこ飯も、お腹に余裕があれば食べてほしいです。

 さらに西に進むとこれまた私が大好きな場所「父母ヶ浜」という場所があります。日本のウユニ塩湖って言われてる場所でもあって、砂浜に残る水溜りに空が鏡写しに反射する絶景スポットなんです。「日本の夕陽百選」にも選ばれているので、そんなに店を巡る予定がなければ、夕方に行ってもらいたいですね。この砂浜のすぐそばにあるKAKIGORI CAFE ひむろで美味しいかき氷をテイクアウトして、眺めながら食べるのも良いかもしれません。

 さすがにうどんばかりだと飽きると思うので(笑)、夜ご飯に私が最後の晩餐で食べたいと思っている「まほろば」のぶた汁、「丸亀鶏」の骨付鳥なんかをお酒とともに食べて、締めが必要だったら「手打ちうどん 鶴丸」のカレーうどん。珍しいんですけど、香川って一日の締めにカレーうどんを食べる文化があって、ここも20時からオープンするんですよ。もううどんはいいやとなっても、うどん出汁でおでんも食べられるから、「香川はうどん以外じゃないぞ!」って自信を持って言えますね。

 今でも年に1回以上はプライベートで香川には行っていて、今回書いたようなコースでも十分食べるし、時間と移動手段の車さえあれば本当、最高のグルメ旅になるんです。

<編集後記>

 本当に白戸さんは、アナウンサーらしく(?)サービス精神&ホスピタリティにあふれている人で、今回も手間がかかる「うどんマップ」を熱心に作成しての記事となった。それ以外にも香川時代の話もあけすけに語ってくれた。おそらく次にインタビューする機会があっても、入り切らない情報量で嬉しい悲鳴をあげさせてくれる、そんな気がしている。

<マネージャー談>

香川は第二の故郷というくらい好きな白戸。今回もおすすめのうどん巡りをスラスラと書いてくれました。1日でどれだけ食べるのよ!?という量ですが。香川はアナウンサー人生をスタートした思い入れも強い土地。是非足を運んでみてください!
今発売中の集英社「週刊プレイボーイ」にも白戸掲載されているのでそちらも是非チェックしてくださいね。

<撮影の様子はこちら!>

 

【プロフィール】
白戸ゆめの(しらとゆめの)
1995年、東京都出身慶応義塾大学卒業後、瀬戸内海放送でアナウンサー兼記者として勤務。2021年10月よりフリーアナウンサーとして活動を開始。TOKYO MX「東京インフォメーション」、FM NACK5「N-FIELD」レギュラー出演中。NHK BS1「熱血バスケ」、TX「田村淳のTaMaRiBa」にて司会やDAZNJリーグピッチレポートTX「よじごじDays」では中継レポーターを務めスポーツ系や企業のイベント等で司会も多く幅広い分野で活躍中。主婦と生活社「ar」ではモデルとしても出演。
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取材・文/東田俊介
写真/上村窓

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