久しぶりに、スクリャービン
久しぶりに、スクリャービンのピアノソナタ、2番3番4番と弾く。
ピアノの部屋に、友人のチラシで中でもお気に入りの写真の入ったものを壁に貼ったままにしている。ふと今日の朝、起きてすぐにピアノのウサギ小屋に入り、なんとなく彼女を見て、その中のプログラムに、スクリャービンのピアノソナタ2番があったので、楽譜を出してきて弾いてみる。結構ご無沙汰していた曲で、弾くと気持ちが柔らかくなり、さらに一音一音の力強さにも脳が反応する。嗚呼、この世界があったな。
4番の出だしは、大人になってからは、特に好きな部分で、弾いていて気持ちいい。
何の情報も入らない早朝は、いつも気持ちがよく、しかし作曲の時以外は散歩をしたり自分が勝手に進むままにしている。
とはいえ、世の中自粛連休に入ったので、衣替えか、本棚の整理か。本棚の整理は、多分一生終わらない。いつだか澁澤龍彦さんの書斎の裏の書庫に入ったことがあるが、あの感じは好きなんだな。狭いところにざっと寄贈本や自著の本の同じものがあったりと。しかしマンションの家には、あのような作りはなく、歳も歳なので家具を増やしたくない。本を整理するしかない。
本棚の一角の奥の奥に、詰め込まれた「澁澤龍彦文学館」残っている帯が、ごめんなすって!な感じで笑った。アンソロジーだから、これも読み返そう。こうなるから、本棚の整理なんてできるわけがない。
古書店に売らない一つに「リラダン=マラルメ往復書簡集」がある。なかなか凝った装丁で好き。
気分で手に取る本が違うので、常に10冊くらい読んでいるのですが、今読んでいる中の一冊「百花遊歴」塚本邦雄著。いつだか、ちょっと目上のライターさんけいゆうで知り合った博識のお兄さんと「塚本さんっていいよね」という話をしていて、それが哀しく懐かしい。彼があっという間に癌で他界したからだ。
本のお供の、大好きな八田亨さんの湯呑。彼はまだ若手だけれども、とにかく作品が男っぽくて好き。うつわ祥見で「手に取って」「選べる」ときが嬉しい。器はやはり手に取って購入したい。しかも、すぐ売り切れるのですからタイミングってあるのだな!といつも思う。
小山乃文彦さんのポットは、このコロナのうわさが入ったころに購入したもの。この粉引の「ホッとした感じ」がたまらなく愛おしかったのです。といえば、聞こえがいいですが、今年おきにいりの湯呑を一つ割ってしまったのですよ・・・。
お店も一応5月7日には再開予定らしかったのですが、自粛延長でどうなるかな。