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イルビゾンテから見るレザー
革製品に興味を持ったことがある人なら誰しもが知っているであろうILBISONTEはイタリアで設立された皮革製品専門のブランドです。
ロゴデザインの考案者である創業者はバッグの製造技術を吸収したのちに、革製品の専門店を夫婦で出店し、瞬く間に人気を集め、今ではグローバル展開している珍しいブランドです。
イルビゾンテは、皮革の良い面も悪い面も全面に押し出した革好きにはたまらないブランドです。
まず、ヌメ革がメインとなっている商品展開ですが、ヌメ革は定期的なメンテナンスが必要です。
また、シボや皺はなるべく自然体のまま残してありますし、裁縫も最小限に抑えられているように思います。
ヌメ革ならではの湿度による形状変化、日照による色の変化等、全て楽しめるよう残されており、ショップに入ると生き物の呼吸が感じられ、革の匂いに包まれると、この空気は他では味わえないと感じます。
しかしながら、メンテナンスを怠ってしまったり、雨や水に濡れたり等で、管理を失敗するとなかなか使いづらい状態になってしまうこともあります。
ヌメ革のいいところは、どんな色にも染められるところです。無色の状態なので、シミを作ってしまった場合も、色を入れれば修復が可能です。
ヌメ革をお手頃価格で提供してくれるありがたいブランドではありますが、決して安い買い物ではありません。
管理できるか不安に感じる人は、カラーリングして二度楽しむ選択肢もあるということが後押しになればいいなと思います。