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1000冊の本で最も心に残る一冊


#読書感想文

なので、本の感想なり、思ったことを書くのが良いのだろうが、あまりの有名な名作なので、いまさら私が書いたからと言っても、どうだろうと言う気がしている。題名をググってもらえれば、よりよい感想やあらすじに解釈等、ありとあらゆるその本の情報が入る時代だ。ぜひ自分で探って欲しい。

1000冊の本を読み始めたのは、高校二年の二学期の初日の授業中だ。
普通のどこにでもいる不良品の高校生活を送っていた。バンド活動をしていたため、夜は遅くまでバンドと遊びで、当然朝は起きない。
学校に出る用意をして行くフリをしては、そのまま押入れの中で寝ていると言う体たらくで。もちろん成績どころか、授業中は早弁してるか、寝ているかと言う高校生だった。

幸いにも、成功者の叔父がいた。
小学校を卒業して中学も行かずに、ダンボールなどを拾い集めてお金を稼いできた、戦後の成金だ。貧乏を抜け出したいために、ありとあらゆる勉強や方法をしお金儲けだけに集中して、数十億円の財産を築いた。
そういう叔父なため、幼少期から、人とは違うことを教えてくれた。多くは、下品な言葉で、不良品の私をクソミソのように怒鳴るばかりだったが、哲学的なことを教えてくれた。

その叔父の教えてくれたことの中で、強く何度も言われていたことが、
本を読め!だった。

あまりにも体たらくな学校生活を送っていて、授業中の時間が寝ているだけではもったいなと感じた時に、この叔父の教えを思い出した。
高二の夏休み最後の日に、本を読んだことのない自分でも、読めそう・面白そうだろうと言うことで、短編の推理小説集を買い、高二の二学期初日の最初の授業から、教科書に隠し、読みだした。

読み?が当たったのか、簡単に読め、短い時間で完結し、おもしろい。
当然、学校が終われば、本屋に寄り次の本を買うと言う生活に変わっていった。面白そうな分野を次々と読破していっていった。
ある日、友達が有名などこかの大学の教授が、これを読破すれば、人生が変わると言っていると聞いた。
それが、新潮の100冊だ。

この新潮文庫の100冊を一年間で読めば人生が変わるらしい。(今はどの文庫でも良いと思う)
若い方たちにはぜひこれを読んで欲しい。そして私が見つけた最も心に残る一冊のように、あなたの人生に影響を与える本が必ずあるので、探して出して欲しい。人生が豊かになります。
戦国時代・明治維新に三国志など、男の子が好む本ばかりを読んでいて、知識の偏りに不安を感じていた自分にとっては、これしかないと思った。
すぐに本屋でそのうちの五冊を買った。

その100冊の中に、この最も心に残る一冊があった。
安部 公房の砂の女 (新潮文庫) だ。

衝撃だった。
夜は遊び半分のバンド活動に、授業中は寝ているという不良品の生活を送っていた自分にとって、この本のような生き方があると言うのが。
あまりの衝撃で、それからは古本屋に入り浸るような生活に変わった。将来は古本屋をやりたいと思うくらい、本が好きになり、一日5冊を併読し、読破していった。

1000冊は読んだであろう、25歳の時に、本を読むのを止めた。
次の日に、たった一人で渡米した。



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