ポータブルレコードプレイヤーの思い出
田舎町の夏休み。
長い期間を過ごしていたのは祖父母の家。田舎町からさらに田舎に分け入ったその先にある祖父母の家は、圧倒的な自然に囲まれていたし、圧倒的に時間の流れもゆっくりでした。
北海道の夏は晴れが多く、青い空に白い雲、山並みや木々の緑がそれに映え、風ものんびりと。鳥が鳴き、トンボが飛び、夜にはカエルが合唱をする。
遊び盛りの年頃。そういった場所ではいわゆる娯楽が無く、周囲にあるものをつかって遊んでいたものの、それに飽きると今度は室内散策。それなりに大きな面積のあった家