銘菓『博多の女』読めますか 食べますか
まずはこちらをご覧くださいよ。
「女」と書いて「ひと」と読ませる。
そしてこのパッケージ。
お菓子なのに何かしらの艶を感じてしまうのは私だけではないはずです。
うなぎパイよりよっぽど夜を感じます。
どうやら選び抜かれた逸材が昭和47年から今までセンター張って、というかソロでパッケージを飾っているようです。
この銘菓の名前が福岡土産でお馴染みの「博多の女」です。
そう、「お馴染みの」と九州で生活している頃は思い、全幅の信頼を置いていた博多の女が大阪で働いていた時の同僚が誰ひとり知らなかったことに愕然とさせられたことがあります。
バカな…大阪の西友でも地方銘菓展、のような時に売っているのに。
人間、気にしなければ目に入らないもの。
そんな「博多の女」を意識の外に置いてきた人に魅力を微力ながら届けたい…!!
福岡には美味しい物が沢山あります。そしておみやげ物もまた美味しい。
日々、新しく見目華やかな物が出てきていますし、それらもまた美味しいのでしょうが、昔からの物にはとにかく外れがない。
めんべい、通りもん、チロリアン、二○加煎餅、鶴の子‥など
そんな目移りしてしまうおみやげ物の中で私の不動の一位にあり続けるのが「博多の女」なのです。
正直、出張などで福岡へ行く夫に「博多の女」を買ってきて欲しい、と頼むと「あんなんでいいの?」というような反応をさることはあります。「まぁ、美味しいけど…」と納得する素振りはみせますが、買ってくるのは 6個入り。
いや、全然わかってない!足らんのよ!20個入りを買ってきておくれよ!
となります。
遠すぎると忘れられ、身近過ぎてもぞんざいに扱われてしまう…
人の世のなんと難しいことよ。
さて、こちら
ビニールと薄紙、二重の包みをそっと取ると、小さいけれどしっかりとした姿が現れます。
高さでいうと4cm程。
簡単に言うと「羊羮をバームクーヘンで巻いた」お菓子なのですが、
優しい甘い香りのバームクーヘンはしっとりとしていてお口の中の水分は安全に保たれたままです。
中央の餡は小豆の味がしっかり感じられます。私はいつもそれぞれの箇所をちょっとずつかじって楽しんだ後、カプリと2つの味を同時に口に入れます。
しっとりとしたバームクーヘンが控えめな甘さの餡と合わさり止まらぬ美味しさを発揮します。
注意して欲しいのは「ちょっと甘いものを欲しいとき」に適した大きさに思えうっかり手を出すと、甘すぎないその味と軽やかな食べ心地で1個では止まらない、というところです。
「ちょっとだけ、1個だけ」そう思えるのは錯覚なので、よほど強い意思をお持ちでない限り2、3個はいってしまうことを想定しておいてください。
さらに飲み物があれば無限ループです。
「羊羮=和 」「バームクーヘン=洋」
が合わさることにより、どちらの飲み物にも対応できるハイブリッド銘菓が誕生したのです。
緑茶、言わずもがな。
紅茶、当然。
コーヒー、王道。
牛乳、分かってきましたね。
コーヒー牛乳、合わせ技ですね。
あと、私は甘い物でもお酒が飲めるのでウイスキー、ブランデー、赤ワインのおつまみにもしています。
そう、飲み物と合わせればより一層楽しめるのも特徴なのです。
「食べたくなってきたよぅ」というあなた、安心してください。
スーパーなどの地方銘菓展みたいな期間限定の催しなどで度々登場しています。
私は大阪、神奈川のスーパーでも購入したことがあるので関西、関東辺りまではイケそうです。
「それよりは先なんですけど」という方も安心してください。公式がオンラインで発送してくれます。
私は奔放で何でも試してみますが「これだ」と決めれば一途です。食の話です。
なので他の味には手を出していませんが「あまおう苺ミルク味」や「八女抹茶味」などもあるようです。
全くパンチもない優しさだけの味なのに、ふとしたとき「また食べたいな」と甦ってくる。銘菓「博多の女」をぜひどうぞ。
終わりません。続きます。
何年も前に博多の女のイメージソングCDを希望する全ての民に与える、という嘘みたいなキャンペーンがあり確かにこの手にしたのですが、家のどこを探しても見つからず、全知全能のインターネットで検索しても使い手である私の能力のせいか画像すら出てきません。
あのCDまさか…
愛するあまり私がみた幻なの?
「安心して、私ももらったよ!」という同士といつか出会いたい。
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気に掛けてもらって、ありがとうございます。 たぶん、面白そうな本か美味しいお酒になります。