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野手が優勝の鍵に!? 近年のパ・リーグ6球団の野手ドラフトは??
お疲れ様ですm(_ _)m LEOと申します。
サラリーマンスカウトさんの動画にてパ・リーグの近年における野手指名についての動画に出演させていただきました。
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こちらの内容をnoteの記事でも少し触れていこうと思います。
◇きっかけについて
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平均得点が2018年以降から約1.0点程下がっている記事を見た際に
「ドラフト会議にはどの程度影響しているのだろう?」
と考えたのが最初の経緯です。
パ・リーグについては現在3割打者がソフトバンクの近藤選手のみとなっています。本塁打数も78試合終わって(7/11調べ)、14本塁打とシーズン終了時でも30本届かないような状態になっています。
打低と囁かれる現在、各球団の野手ドラフトについて調べてみました。
◇2018年以降の野手獲得比率について
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2018年以降の野手比率ですが、パ・リーグ1位は西武でした(51%)。12球団全体からみても多いことから野手を多く獲得しようという意図が見えます。
反対に楽天はパ・リーグ6位・12球団の中でも1番比率が低いため、投手を多く獲得しようという意図が見えます。
◇ドラフト3位以上の野手比率について
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次に調べたのがドラフト3位までに野手を獲得した比率です。各球団がいかに野手優先で確保しているのかが分かると思ったからです。
これを見てみると、ソフトバンクは上位の枠を使い野手を獲得していることが分かります。
野手を多く獲得している西武はパ・リーグ5位になっており上位枠を使うというよりは中位~下位で野手を獲得している傾向があるようです。
◇各球団のドラフトを評価する
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今回は「投高打低」が始まったとされる2018年以降からのドラフトに絞り、上記のランク基準で判断しました。
Aランクの基準がかなり高いように思われますが、調べていくと1000打数立っている選手は
「プロ野球ファンなら誰もが知っているあの選手!」
というようになっていたためドラフト成功といって差し支えないと判断したためです。
◇日本ハムの野手ドラフト
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さて本題の球団別に見ていきましょう。
まずは日本ハム。
近年では野手の人数・優先度ともに高い意識を持っているとここまでの資料から考えて良いでしょう。
Zランク(1打数も立っていない選手)が2023年に獲得した高卒選手2人だけという点も獲得した選手に出場機会を与えられてるということですので、野手育成にも力を入れている球団だと考えられます。
しかし打率(.235)は12球団中8位と平均を下回っておりまだその成果は見せられていないのかなといった印象です。
2018年ドラフトの野手が活躍しているここ数年を考えると更なる活躍も期待できそうです。
◇西武の野手ドラフト
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西武の野手ドラフトを見ていきましょう。
近年の西武は野手の人数は確保しているが、上位指名は多くない(野手優先度は低い)という傾向が出ていました。
その結果、試合数・打数ともに平均を下回っており、
打率(.211)に関しては12球団ワーストとなっています。
若林選手は今年トレードでチームを離れ、佐藤龍選手も一時期はトレードでチームを離れていたことを考えると球団に貢献できる野手指名が上手くいっていない印象を受けます。
◇楽天の野手ドラフト
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楽天は圧倒的に投手ドラフトの傾向があり、投手に力を入れている球団です。
それには理由があり、2018年ドラフトで4人野手を獲得しその4人ともBランク以上の活躍をみせているためです。
2019年ドラフト1位の小深田選手もこれに続きAランクの活躍をみせている等、この2年間の野手ドラフトが楽天を支えているといっても過言ではないでしょう。
ただZランクの選手が7人で12球団ワーストタイとなっています。
近年獲得した野手の打数最多は安田選手(2021年ドラフト2位)の120打数と台頭が乏しい印象を受けます。2018年ドラフトのような野手当たり年を引き当てたいところです。
◇ソフトバンクの野手ドラフト
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育成選手が数多く在籍しているソフトバンク。
支配下の野手ドラフトでは人数・優先度ともに高い印象を受けます。
しかし試合数・打数が12球団でも大きく平均を下回っています。Zランクの選手が3人と少ないところを見るとある一定の打数は与えているものの抱えてる選手が多いため出番が回ってきづらいのが現状のようです。
しかし打率(.240)は6位と決して悪い数字ではないためソフトバンクの野手のレベルの高さは見て取れます。トレードや現役ドラフトでチームを離れた選手が即戦力級で活躍できるのはそのためでしょう。
◇ロッテの野手ドラフト
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ロッテの場合は野手の指名人数は12球団中8位ですが上位指名となると12球団中4位タイとなっています。投手と野手のバランスを考えた指名傾向にあると思われます。
試合数・打数ともに6位で、A~Cランクにも満遍なく選手が居ることから指名した選手が順調に試合に出ていることが分かり、編成面は成功していると言えるでしょう。
しかし打率(.229)はワースト2位になっており野手個人の成績はまだまだ発展途上段階のようです。この辺りからも野手育成が難しい指名になっていることが良く分かります。
◇オリックスの野手ドラフト
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パ・リーグ最多のAランク3人を誇るオリックス。
野手指名人数は平均を少し下回りますが、野手上位指名は12球団中2位と野手優先傾向にあります。
試合数・打数ともに3位で打率(.244)は5位と野手ドラフトは成功を収めているように思えます。
今回調べていった中でパ・リーグでは2019年以降高卒野手がなかなか打席に立てていない現状がありました。その中で紅林選手のAランクは素晴らしいことだと個人的には考えています。
近年各球団がどのような思惑で野手を獲得しているのか、さらに成功しているのかを今回少しは感じていただけていたら幸いです。
今回調べた中でやはり野手の上位指名での獲得は重要ではないかと再認識できました。
もちろん前後の年のドラフトや候補選手にも左右されるため一概には言えませんが1つの参考になればと思います。