『ウイルスが充満した部屋』に1時間閉じ込められるとき、マスクを着けるべきか?
今さらマスクの話に需要はあるのだろうか、とは思います。
とはいえ、いわゆる『ノーマスク』やそれに反対する多くの人達、双方に対して私は違和感を持っていますので、そのあたりを整理してみたいと思います。
ちなみに、最初に書いておきますが私の基本的なスタンスは『マスクはTPO!(ヤバイときに最良のマスクをしっかり着ける)』『子供にマスクは必要ない』です。
◆『ウイルスが充満した部屋』に1時間閉じ込められるとき、マスクを着けるべきか?
表題でも書いたこの問いは『ノーマスクを主張する人』および『ほぼ常時なんとなくマスクを着けているほとんどの人』両方に聞いてみたいことです。
そして私なら以下のように思います。
前者へは『さすがに着けたほうが良くない?』
後者へは『今のマスクと着け方で大丈夫?』
表題の問いへの私の回答は『可能な限り良いマスクを着用する。』というものです。そして、ガムテープなどで隙間を塞ぐような工夫はするでしょう。
多くの人は私と同じような回答になるのではないでしょうか?
◆マスクの隙間のリスク
もちろん表題のような状況が極端な仮定であることはわかっています。
ただ、感染が成立している状況の多くは実はそれに近いのではないかと私は考えているのですね。
その場合、『普通のマスクを普通に着ける』くらいでは感染を防ぐことは出来ないでしょう。
フィルター性能の問題ではありません。隙間の問題です。鼻脇とか頬の。
ちょっと隙間が開いてたくらいでも多くの空気はそこを通るのです。
(以下、参考です。文字強調表示は私によるものです。)
不織布でも隙間を意識して装着しないならウレタンとたいして変わりません。
たまに『マスクを着けていたのに感染した!』などと見ますが、そりゃ感染するのですよ。不思議でもなんでもないです。
上記の結果をそのまま鵜呑みにするつもりはありません。
ただ、あくまでも独断ではありますが、全体の9割以上の人はその程度のフィッティングでのマスク着用しかしていません。その場合、エアロゾル感染に対しては、ほぼマスク意味無しです。
世界で行われた大規模な実験や統計でマスクの有効性が示されていないのは、おそらくそういうことだと私は思っています。
純粋なマスクの効果有無というより、運用の問題も含めたうえでマスク有無の結果に有意な差は無い。ということではないか。
そういう意味で、私たちの多くはマスクを着けているものの、実はマスクで感染を防ぐことを本気で考えてはいない。ということかと思います。
◆本気で感染を防ぐマスク選定
さて、マスクを使って本気で感染を防ぐことを考えてみましょう。
マスクの隙間をガムテープで塞ぐのは現実的ではありませんので、素で漏れの少ないものを選びたいですね。
これまでの記事でたびたび書いてきたことですが、マスクは以下の優先順位で選定するのをオススメします。
隙間が生じにくい。
息がしやすい。
フィルター性能が高い。
私はN95相当のZexeed(+フィッティノーズパッド+フック)を使用しています。顔面の一部に跡が残るくらいの圧で着用していますが苦しくはありません。
(私の過去記事ではいくつかオススメを挙げていますので、よろしければ参考にどうぞ。)
なお、アメリカのCDCも以下のように隙間対策の注意喚起をしています。
べつにCDCを信用しているわけではないですが、これはよくまとまっていると思います。
◆おわりに
マスクに関しては他にもいろいろと書きたいことはあるのですが、長くなりますので今回はこれで終わりにしたいと思います。
とりあえず、『マスクの効果有無』に関する大規模なデータ分析の結果についてはどちらにせよ信憑性が低い、と私は考えています。前提条件が雑過ぎますので。
とはいえ、その結果(ほぼ有意差無し)により、現状のマスクでの対策が効果をあげていないだろうことは予測出来ます。それはそうなのでしょう。
だからといって私は『ノーマスク推奨』という判断にはなりません。
その前に『もうちょっと本気でマスクでの感染対策を考えてみない?』と思います。まあ、効果があるという保証もないですし難しいですが、そのあたりの検証はしっかりやって欲しいものです。
なお、デメリットもありますので、したくない人はそれで良いと思います。
とにかく、マスクはそんな程度の不確かなものであり、それによって対立とか争いになるのがアホらしいくらいのものだと考えます。
今のところその程度の認識で良いんじゃないでしょうかね?
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