最近、ホルムアルデヒド(HCHO)を測定し、複数の商業施設内で指針値を超えていることを確認しました。
しかし、測定値の評価や発生源の判断は難しく、専門家の見解が欲しいところです。
とはいえ、個人的にちょっとした健康被害を自覚していることもあり、HCHOについて理解を深めておきたいところ。(原因はHCHOだけとは限らないですが。)
HCHO関連情報は日本語の記事で多数見る事が出来ますが、せっかくなので、アメリカの有毒物質疾病登録局(ATSDR)の情報を引用しておきます。
今回の記事は引用がほとんどで、かなり長いです。
よろしければどうぞ。
◆ホルムアルデヒドの医学的管理指針
情報元は以下です。
引用部は個人的に気になった箇所を太字にしています。
そこから厳選したものを後で箇条書きでピックアップしますので、時間の無い方は引用部は飛ばしてください。
◆個人的なまとめ
色々と気になるポイントがあって結構な部分が太字になってしまいましたが、そこからさらに厳選すると以下のあたり。
非常に低濃度(1ppm以下)でも刺激臭がある。
ホルムアルデヒドに感作された人は、臭気の閾値以下でも頭痛や軽度の眼・気道刺激を感じることがあります (臭気の閾値は 0.5 ~ 1.0 ppm、OSHA PEL は 0.75 ppm)
臭気への適応が起こる可能性がある。
臭気は 1 ppm 未満で検出されるが、多くの敏感な人は臭気の閾値以下で症状を経験する。
小児は成人よりもホルムアルデヒドの呼吸器系への影響を受けやすいと思われます。
ホルムアルデヒドに1回でも高濃度で暴露すると、倦怠感、頭痛、睡眠障害、過敏性、器用さ・記憶・平衡感覚の障害が生じることがあります。
過去に感作された人は、非常に低い濃度(例えば、0.3ppm)で重度の気管支の狭窄を起こすことがあります。
ホルムアルデヒドの反復暴露の主な懸念は、感作と癌です。
感作された人は、非常に低い暴露レベルで接触皮膚炎を起こすことがあります。
感作された人は、ホルムアルデヒドが喘息や接触性皮膚炎を引き起こす可能性があります。
◆おわりに
記事中の『感作』は『アレルギー』ということでいいかと思います。
仮にシェディングを『ホルムアルデヒドの曝露』と考えた場合、『匂いを感じる人/感じない人』『症状が出る人/出ない人』の整理が出来そうな内容です。
それにしても、『発生源がヒト』というのは最近若干疑問を持ちつつあります。もし強い濃度を出しているのなら、本人がその影響をほとんど自覚していないというのはさすがに理解出来ません。
一体何が起きているのやら起きてないのやら判りませんが、とりあえず『感作』は避けたいですね。(既にそうなってたりして!)
皆さんもお気をつけて!