初日からジョージアでヒッチハイク
先日、『引きこもりバックパッカー:マイペースにゆるく海外を旅する思考法』という本をKindleにて出版しました。期間限定で1節毎無料公開しています。
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日本に居場所がないなら海外を旅すればいい。「海外に興味があるけどハードルを感じている」「これまでと違った景色をみたい人」「引きこもりがちな人」
そんな人たちがこれまでよりも旅が身近になるような、マイペースなゆるい旅とは? 海外旅に興味がある人、引きこもり生活に飽きた人、新しい自分に出会いたい人、必読。”引きこもりながら”海外を旅してきた筆者が提唱する、脱力系バックパッカー論。
りょいち 1997年生まれ。東京都出身。同じFラン大学に2度落ち、行ける大学がなくなる。約3年間の引きこもりの後、中学英語もわからない中、初海外で所持金6万円とバックパック1つ単身でジョージアへ。それがきっかけでそのまま4ヶ月間で計15ヶ国を旅した後、ワーホリビザで2ヶ月間オーストラリアへ。帰国後はインターンを経た後、ベンチャー企業でフリーランスとして活動しつつ、自身でIT企業を起業。
(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
勢いとノリで始まったジョージア行きがきっかけで、予測不可能な旅が始まりました。ぼくは2018年の12月上旬に、ジョージアというマイナーな国に単身で渡りました。
ジョージアとは、アメリカのジョージア州でもコーヒーのジョージアでもなく、南コーカサスにある人口400万人ほどの小さな国です。コーカサス山脈を南北の境界として、「北コーカサス」と「南コーカサス」に別れていて、北がロシア、南が旧ソ連から独立した3つの共和国(ジョージア、アルメニア、アゼルバイジャン)になります。ワイン発祥の地と言われていて、日本では2015年4月まで「グルジア」と呼ばれていました。
引きこもりのぼくにとってジョージアに行くことは歩行器から降りる感覚に近かったと思います。海外どころか飛行機すら1回も乗ったことがなく、現地に知り合いもいないようなよくわからない国に行くために、およそ18時間のフライトでジョージアに到着したときは、これから始まる冒険にワクワクドキドキしたことを覚えています。
よく「なぜ初海外にジョージアを選んだのか」聞かれることがありますが、特別な理由はありません。
当初は予算の関係上、東南アジア1択かと思っていましたが調べてみると東ヨーロッパ周辺国も物価が安いことが分かりました。なので理由としては物価が安かったことと、東南アジアよりよく分からない国だったことが動機になりました。
ガイドブックも持たず、ジョージアの情報もほとんど調べず、とりあえず1週間分の宿を予約して、なんの予定もない真っ白な僕の旅は始まりました。日本を飛び出して来たものの、どこに行けばいいのかも、なにをすればいいのかもわかりませんでした。
細かい情報は現地で調べようと思っていました。当時はジョージアに行く日本人と比例して情報も少なく、ましてや初海外でジョージアに行く人はもっと少ないので、旅の経験がないぼくにぴったりな情報を見つけるのにとても苦労しました。なので治安の問題とネット環境がクリアしていることを確認して、他の細かい情報は現地で調べるつもりでジョージアに行ったのです。
案の定それが仇となります。SIMフリーだと思っていたぼくのiphone6にはSIMロックがかかっていて、現地のSIMカードが使えなかったのです。つまり、Wi-Fi環境がないとスマホが使えないという状況になったのです。
小学生の頃のランドセルに教科書を詰め込む作業はすごく大切なことだったんだと感じました。明日の時間割をみて、必要なものをランドセルに入れたあの作業、それを怠ると授業中は何もできないので人に頼る以外ありません。
ほとんど準備もせずに来たぼくはまさにそれで、しかも公用語が「ジョージア語」という国でそれをやってしまったのです。
英語もジョージア語もわからないので、翻訳アプリで伝えようとするも、オフラインダウンロードしていたのは英語のみというポンコツぶりが炸裂し、現地の人に頼る以外の選択肢がないのに、肝心のコミュニケーションが取れませんでした。オフラインでも使えるマップと翻訳アプリはあらかじめ入れておくべきだったと後で後悔しました。
初めて乗るジョージアのバスは、乗り方が分からず困っているぼくを見兼ねて、現地の中年女性がバス代を払ってくれました。
バスのモニターが壊れていて次の行き先もわからなず困っていると、近くの人が必死に教えてくれましたが目的地にはつきません。
信号もない住宅街で2匹の野良犬に追われ、必死の思いで逃げるも家の番犬に吠えられ、泣きそうになりながらさまよった挙げ句、ヒッチハイクをして何とか目的地のゲストハウスにたどり着くことができました。空港に到着したのが午前2時でしたが、ゲストハウスに到着したのは13時過ぎでした。
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次回は第2章「初めて出会った世界一周旅行者たち」を無料公開します。
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