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パリの素敵な穴場美術館たち5選

パリの美術館といえば、ルーブル美術館にオルセー美術館、そしてポンピドゥーセンター。いわゆるパリの三大美術館ですよね?みなさんも一度は名前を聞いたことがあるかと思います。

三大美術館はもちろん素敵で是非訪れてほしい場所の1つなのですが、パリには他にも魅力的なミュージアムが沢山あります。

その中でも、私がこれまで訪れた知る人ぞ知る素敵なミュージアムを5つご紹介いたします。(第二弾もあるかもしれないです)


実はパリには数えきれないほどミュージアム(美術館・博物館)があります。その数なんと大小合わせて約140か所だそう!
パリの面積はよく山手線の内側くらいと例えられるのですが、その中に140か所もミュージアムがあるのは驚きです。

ブルス・ドゥ・コメルス – ピノー・コレクション

Bourse de Commerce - Pinault Collection

まず1つ目は、「ブルス・ドゥ・コメルス」です。

こちらの建物は元々1763年に穀物貯蔵庫として建設され、19世紀には商品取引所として使用されていたものです。
2021年の5月に新しく美術館としてオープンしました。また、改装を安藤忠雄さんが手掛けているということで、日本人の方はよくご存じかもしれません。

美術館内は、フランスの実業家であるフランソワ・ピノー氏の個人コレクションを展示しており、主に1960年代から21世紀現在までの現代アーティストの作品を所有しています。

中央の円形スペースは、ガラスの天井のついた大きな吹き抜けの空間になっており、それを安藤忠雄さんの特徴でもある打ちっ放しのコンクリートが囲むデザインになっています。

この中央部分の展示は期間ごとに変更されるのですが、現在開催されているのは韓国人アーティスト・Kim Soojaさんの作品。床が鏡張りになっている不思議な空間が造り上げられ、時間帯や太陽の光の入り方によってもまた違う雰囲気になります。

Kim Soojaさんの作品。2024年9月23日まで開催。
安藤忠雄さんが改装デザインを手掛けた

個人的に現代アートは難しく感じてしまうのですが、こちらの展示は面白く純粋に楽しめてかなり長い間滞在しました。現代アート初心者の方にもおすすめです。
割と人も少なめなので、ゆったり鑑賞できます。

Balloon Dog|Jeff Koons

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ピカソ美術館

Musée National Picasso-Paris

続いてはマレ地区にあるこちら。巨匠パブロ・ピカソの作品や私物など、約5,000点を所蔵している世界最大規模のピカソ美術館です。

塩の館という意味の『Hôtel Salé(オテル・サレ)』という17世紀の邸宅を改装し、美術館として開館しました。
建物自体も元々貴族の邸宅だったこともあり、とても豪華な内装です。
地下から4階の計5階に展示室があり、広い館内をゆったりと鑑賞できます。

部屋ごとにテーマや初期~晩年といった時代ごとに分かれており、詳しい説明付きで展示されておりとても分かりやすいです。
展示物はは多岐に渡り、絵画や彫刻、デッサン、陶器、舞台芸術に関するものまで、様々なピカソの創作物に触れることが出来ます。

また、ピカソが生きた同時代のアーティストの作品も展示されており、ユトリロやマティス、シャガールなどの作品もあります。
カフェやミュージアムショップも併設されているので是非チェックしてみてください。

ピカソ美術館
ピカソ美術館
Nude with a Bouquet of Irises and Mirror

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クリュニー中世美術館(国立中世美術館)

Musée de Cluny

Jean-Marie Heidinger - musée de Cluny
(https://www.musee-moyenage.fr/)

国立中世美術館、通称クリュニー中世美術館は名前の通り中世時代の様々な作品を所蔵している美術館です。
15世紀に建設されたクリュニー修道院の一部を使用して、1843年に美術館としてオープンしました。また、敷地内には古代ローマ時代の浴場遺跡も残っています。

こちらの美術館の見どころの1つは何といっても「貴婦人と一角獣」のタペストリーです。
500年以上も前に作られたと言われている6連作のタペストリーは圧巻で一見の価値があります。15世紀末のものとは思えないくらい鮮やかでびっくりしました。
6枚のうち5枚は、視覚や聴覚などの五感がテーマだと考えられていますが、残りの1枚に関しては何を表現しているのか明らかになっておらず、未だに謎なのだそうです。

タペストリーを保護するためにカーテンで遮断されており部屋が薄暗いため、写真だと分かりにくいのですが、とてもとても美しい作品です。動物の表情もかわいらしかったり、他のタペストリーと比べたりするのも面白いので是非近くでじっくり見てみてください。

「貴婦人と一角獣」

その他にも教会に置かれていたステンドグラスや宗教美術品、宝飾品や家具、工芸品など中世時代に焦点を当てた様々なものが展示してあります。

7世紀の西ゴート王国時代の宝飾品です。

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▼ここまでにご紹介した3つの美術館を訪れたVlogです。ぜひご覧ください♡


ケ・ブランリ美術館

Musée du quai Branly - Jacques Chirac

Quai Branly Jacques Chirac Museum Vertical Garden by Patrick Blanc(https://www.verticalgardenpatrickblanc.com/)

ケ・ブランリ美術館はアジア、アメリカ、オセアニア、アフリカなど世界中の原始文明や民俗にスポットライトをあてた国立美術館です。
セーヌ川沿いに位置し、敷地内からエッフェル塔も間近に見えます。

また、ジャン・ヌーベルさんという世界的建築家が手掛けたことでも有名です。美術館の外観は、一面ガラス張りの壁の上を植物が覆っていてかなりインパクトがあります。建築好きの方でこの建物を見るために訪れる人も多くいらっしゃいます。
中には広い庭園があり、カフェも併設されていて、庭園やギフトショップは無料で入れます。

美術館の中は、若干薄暗くその中に様々な民族に関した作品や展示物があるので、夜に行くと少し怖さもあります(笑)
世界中から集められたそれぞれの文明に関する、装飾品や楽器、生活用品などを一気に見れてとても興味深く、異世界に迷い込んだような感覚にもなります。

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カルナヴァレ美術館

Musée Carnavalet

最後はマレ地区にある小さな美術館です。こちらの美術館は古代から現代にいたるまでのパリの歴史を学ぶことができ、パリにゆかりのある人物や歴史に関する展示が中心です。

受付を抜けたすぐのところにある「吊り看板」の空間は必見!昔ながらの趣向を凝らした可愛らしい看板が沢山あります。

パリに住んでいる日本人の友人と訪れました♡
昔の薬局を再現した展示
パリ市の紋章についての展示

また、中庭にはおしゃれなカフェ・レストランが併設されており、美しい建物を見ながらゆっくりお茶をするのもおすすめです!

こちらの美術館はなんと入場料が無料なので、フラッと気軽に立ち寄れるのも魅力的なポイントです。

気になる美術館は見つかりましたか?

スケジュールに余裕がある方、パリをすでに訪れたことがある方など、是非穴場の美術館も訪れてみてください。

 #パリの美術館



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