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スポーツにおける「今が一番強い」の幻想

今年配属された管理職とびっくりするくらいそりが合わない僕ですが。

何がショックって、
ヒトによってパフォーマンスやメンタルに変化が生じる自分の能力の低さ。
もう少し出来る奴だと過信していたのにな。

とはいえ、
このままやってても調子崩すし、
かといって仕事に向かうモチベーションも上がらないので、
引退を撤回して久々にキックボクシングの試合にエントリーすることを決意しました。

………

試合引退を決めてからもかれこれ1年以上格闘技には触れ続け、
知識も技術も上がっていること、
スパーをやっていても体力的な衰えを感じていなかったこと、

ようは、
「今が一番強いんじゃね?」
状態だったことから復帰を決意したのだけれど。

………

甘かった。
脳内プッチンプリン野郎だった。

久々に試合のテンションで自分を追い込んだら、
縁あって一緒に練習してもらった女性(アマアスリート)に
トレーニングでついていけないレベル。
その後は筋肉痛どころか最早怪我(筋膜炎らしい)。

スパーをやれば技術的なことは頭にあっても、
それに体がついていかない。
2分2ラウンド動き続ける体力が全然なかった。
ぼっこぼこにされてダウンに鼻血、
これ以上頭悪くなって顔も不細工にして、
「あんたちゃんと責任取ってよね‥‥ばか(ぼそ)」
状態。

………

結局さー、
競技を続ければ続けるほど知識も選択肢も増えるから、
強くなったと思いがちだけれど、

それは上手くなったというだけで、
増えた選択肢の中から適切なものを引き出す力だったり、
相手と向き合っての駆け引きする能力はまた別物なんだよなー。

何より自覚はなかったけれど、体力的な衰えも中々。

………

そんな状態の自分に対して、

「納得いかない」
「まだまだやれる」
「こんなもんじゃないし、このままじゃ終われない」
って思考が7割。

「あ~、こうやって衰えていくんだな」
って受入れが3割で。

この思考もまたショックなんだよね。
心の中に受け入れ始めている自分がいることが。

まだ負けん気が前面にあるし、
未来に向けて試合には出場するけれど(文芸春秋意識)、

本当の意味での終わりが見えた、
そんな37歳の夏~鼻血を添えて~

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