異なる能力の掛け算で挑戦する:Legolissの新規事業開発
Legolissでは、企業の顧客データ分析基盤であるCDP(カスタマーデータプラットフォーム)の構築・運用、データ分析から、MA(マーケティングオートメーション)やデジタル広告施策まで企業のマーケティング活動を幅広く支援しています。データの力を最大限に活用し、顧客に最適なソリューションを提供することで、企業の成長を後押ししています。
弊社の特徴的な点は、マーケターとITエンジニアが協力し合い、それぞれの強みを活かし、新たな価値を創出していることです。
この2つの職種を結びつけるキーパーソンが、今回インタビューを行うLegolissの取締役で技術・事業開発グループのリーダーでもある芹澤 新(せりざわ しん)。自身の業務や事業部のミッションに加え、Legolissの魅力についてお話を伺いました。
▲芹澤 新(せりざわ しん)/取締役
データソリューション事業を管掌しつつ、同事業部内の技術・事業開発グループのリーダーとしてBizDev(ビジネスディベロップメント)に携わる。2023年7月に親会社である三井物産より取締役として出向、Legolissの成長を牽引。三井物産では、デジタルマーケティング関連企業への投資、米国アドテク企業とのジョイントベンチャーやアライアンス業務に従事、ニューヨークの現地法人での勤務経験も持つ。
ー担当業務について教えてください
現在、私は取締役として経営全般を担いつつ、技術・事業開発グループのリーダーとして当社の①技術力の強化と②事業開発に注力しています。
技術力の強化においては、当社に在籍する先鋭技術や知見を備えるITエンジニアが特定のプロダクトに依存せず、幅広い汎用的な技術力を持つための取り組みを進めています。
また、事業開発においては、中長期的な視点で弊社の競争力を高めるための事業開発を推進しています。現在のデータソリューション事業部は、システムインテグレーションを中心に収益を上げていますが、今後はストック型収益の拡大を目指しています。システム構築後のデータ分析をはじめ、継続的な収益につながるようなビジネスモデルの開発です。
こういった取り組みは、弊社単独では実現が難しい場合もあります。私は三井物産で国内外のパートナーとのアライアンス事業を担当していました。そうした知見を活かし、外部パートナーとの連携を通じたビジネスモデルの開発に取り組んでいます。
ーLegolissの特徴について教えてください
Legolissには大きく2つの特徴があります。
ひとつは親会社の三井物産との連携により、海外の最先端ソリューション企業とアライアンスを実現している点です。国内では流通していない技術を活用できるのは、Legolissならではの強みです。
もうひとつは、SIer(システムインテグレーター)のような技術力と、広告代理店のようなマーケティング企画・実行能力を併せ持つユニークな会社であることです。
例えばデータ基盤をつくる場合、一般的なSIerとは異なりマーケティング施策を理解した上で最適な設計をすることができます。加えて、システムのローンチや納品で終わるのではなく、構築後の活用方法に至るまで提案できる点が他社との違いです。
これらの特徴は外部パートナーとのアライアンスや、社内の協業・協働の文化によって実現しています。自社内外のリソースを活用し、足りない部分を補完し合うことで、より強固なソリューションを提供できるのです。
ー社内での協業・協働についてもう少し詳しく教えてください
弊社にはSIer出身のITエンジニアや、広告業界出身のプロデューサーやマーケターといった多様なバックグラウンドを持つメンバーが在籍しています。これらのメンバーが協働することで、マーケティングソリューションとデータソリューションの知見を共有し、新たな価値を生み出しています。
多くのマーケターは、マーケティングの施策や実行・運用には長けていますが、システムがどういう仕組みで成り立っているかまで理解しているとは限りません。ITエンジニアがそばにいることで、技術的な仕組みを説明でき、クライアントの理解度を深め、提案の質を高めることができます。
ITエンジニアの場合も同様です。上流工程ではクライアントと話をしながら要件を設計に落としていきますが、課題の抽出や施策を考えるのは、マーケティングスキルが役立ちます。それらをマーケティングチームと協働することで、クライアントの課題解決に役立つスキルを学び、引き出しを増やすことができます。
私自身、これまでのキャリアでは、外部パートナーとのアライアンスに多く関わってきましたが、Legolissに来てからは自社内に優秀なエンジニアがいることで、システム開発とモノづくりを組み合わせた事業開発ができるところに一番の面白みを感じています。
ー異なる部署の協働は社内の体制が整っていることが前提だと思いますが、Legolissにはどのような仕組みがありますか?
Legolissでは、月に一度開催する全社会議や、部署を越えたランチやディナーなど、常に情報共有の場を積極的に設けています。これに加えて、Legolissの文化自体が自然と協働を促す仕組みになっていると感じます。
弊社には「ONE Legoliss」というスローガンがあります。「部署の垣根を越えて、連携していこう」というメッセージであり、社内に広く浸透しています。
「ONE Legoliss」はもはやLegolissの文化となりつつあり、フロア内では日常的に情報交換が行われ、協働が自然に行われる環境が整っています。