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春のイスタンブル雑記その2〜味噌作り編〜

前回の続き。

味噌作りは2日目に行いました。
納豆作りで予想以上にエネルギーを
消耗してしまったのでね。

納豆菌が空気中にふわふわと
浮遊している中、
ひっそりと麹菌を蘇らせ
味噌作りに励む私、日本人inイスタンブル。

この時、納豆菌は私のことを
バカにしていただろう。

納豆菌『この女は俺たちの力の方が強いことを
知らないのだな〜😂
なんてバカな女なんだ、
このまま味噌を作ると腐るぞ
ガハッハハハハハ😂』

とか確かに聞こえなくもなかったかも。
なんて。

納豆菌にバカにされているとは
納豆菌ほどの小ささほども
ちっとも思わないまま、
何も知らずのほほんと
イスタンブルの台所で
ひっそりと
味噌作りには致命的とされる
禁断の同時多発的日本の
伝統発酵調味料の制作に
励む日本人inイスタンブル。

今回は大豆とひよこ豆の2種類の
味噌作りに挑戦。
合わせではなくそれぞれで。
味の違いを確認したいから。

ひよこ豆はトルコ料理には欠かせないので
至る所で手に入る。

そして質の良いものも手に入る。

今回の味噌作りが成功して
ひよこ豆味噌が美味しかったら
今後はひよこ豆をメインに作っていこうと
思ったのだ。

大豆で作るに越したことはない。

しかしいつまでも日本の何かに
固執しながら
海外生活していくのも、
いざ困ったって時に
臨機応変に対応できる自分でありたいので

住んでいる国で簡単に手に入るもので
やりくりする方が海外生活には
大事だと思うのです。

大きなお鍋で大豆とひよこ豆を
それぞれ茹でる。
柔らかくなったら
ハンドミキサーでどろどろにする。

塩と麹を大きなボウルで混ぜておいて
そこにペースト状の大豆とひよこ豆を入れて
手で馴染ませる。

実はパン作りすらまともにしたことないので
こんな大きな生地みたいなものを
捏ねるのは初めて。

まじ大変なんだけど。

負のオーラが出始める。

ああ‼️だめよダメダメ‼️

モーツァルトを聴かせながら
発酵させる蔵もあると聞いたので
この味噌作りを始めてしまった後悔と
大変すぎるんだけど〜勘弁だわ
的なマイナスの波動とかオーラが
味噌に伝わって
腐らせてはならぬ‼️
今更遅いぞと囁く納豆菌は無視して

と、気を取り直して

歌ったり踊ったりして
なんとか味噌に良い影響に
なるように
味噌様のご機嫌を
全身全霊でとる私inイスタンブル。

もう手遅れな気がするけど?

味噌作りでよく聞く味噌玉。

一回こさえてみたかったのよ😁

味噌玉を作るために
味噌の赤ちゃんを丸め込んでいく。

多分、一番味噌作りで大事なのは
空気を抜くこと
ではないかと予想。

徹底的に空気を抜けるだけ抜くように
味噌玉を作るが
如何せん、腕力と握力が乏しい。
おまけに骨格診断ではストレートタイプなので
手も小さい。
(ストレートタイプは手が小さめ)

せっかく歌ったり踊ったりして
陽のエナジーを味噌に送ったのにもかかわらず
台無しになるほどの
やってらんねえよ🙃感が溢れてくる。

まじでカッタリィな味噌作り。

納豆に続いての味噌作り。
私の中のヤンキーちゃんは限界突破していた。
ちなみに元ヤンでは決してございません。

それでもなんとか味噌玉を作った。

というか三角おにぎり状の味噌玉に
知らず知らずになっていた。

まあやっぱり骨の髄まで日本人だったのか
単純に故郷の味、三角のおにぎりが食べたかった
から無意識に作成していたのかは
今となっては謎である。

そして味噌玉おにぎりたちを
買ってきた瓶に詰める。

かき集めた情報だと、
アルコールや焼酎を瓶に塗って
消毒するとカビが生えないのだとか。

トルコに焼酎なんてあるわけもなく
あったとしても勿体無くて
味噌用の瓶の消毒になんざ
絶対に使いたくない。
(ドケチだもん)

そこで私はトルコを代表する葡萄のお酒、
ラクで代用。
アルコール度数は40%

麹菌もびっくらこいているであろう。
奇抜な日本人inイスタンブルのおかげで
(皮肉のおかげです)
トルコのお酒とご対面だもんね。

ラクにもたくさん種類があるけどこのイェニラクが一番有名
水を入れると白く濁るのよ

刷毛で丁寧に瓶にラクを塗りたくる。

そこに味噌玉おにぎりを
詰めて、
潰して、
押しつぶす。

よく、ムカつく奴を思い出して
なんて言うけれど、

今一番ムカつくのはお前だ‼️味噌❗️

こんなに手間がかかるなんて
聞いたことねーぞゴルララララララrrrrrrrr

バイオレンスモードに突入。

よくも自分で始めておいて
なんの罪もない味噌に
当たり散らせるなんて
器のちっさい、
頭の味噌もちんまり
な人間だな、と

空気中を浮遊する納豆菌が
さぞかしバカにしていたであろう。


一応、空気を徹底的に抜くことに焦点を当てましたけど。


大きめの瓶を買ったのに、
こうして空気を徹底的に抜くと
すごく体積が小さくなった。
もっと小さい瓶にしとけばよかったわ。

そんあこんなでなんとか詰め終わり、
最後に表面にもラクを塗る。
塩で蓋をするとカビが生えないらしく、
塩化粧も施す。

左がひよこ豆。右が大豆。

無事にここまで完成。

これで一件落着。

一休み一休みと休んでいた時に
どこで保存すれば良いのだろう?
台所だと場所を取るから
移動させにゃならん、
とネットサーフィン中に


納豆と味噌の同時多発的仕込みは
完全に禁断だという驚愕の事実を知るのです。

😱


やっちまった。

そうよね。
日本酒を作る方達が納豆食べないって
聞いたことあったわ。

まさか味噌もだなんて
私のほぼ使われてない脳の味噌の方は
関連付けして考えもつかなかった。

思い返すと昔大好きだった(今もだけど)
もやしもんという漫画で
書いていたような気もしなくもない。

なんでもやしもんをトルコに持ってこなかったんだろう。
そこじゃねーだろ

オリゼー可愛かったなあ。
そこ?

というか最終回読んでないかも。
どうなったんだろう。
味噌の心配をしろ

こんなにがんばって作ったのに、
半年間腐っていく様子を
黙って見守っていろってか?😭

こう言う時にタバコを吸いたくなるのでしょうか🚬

認めたくない事実が
じわじわと着実に進行している
状況に焦るけれども
自分を一旦落ち着かせたいがための
一服なのでしょうか🚬

ネットサーフィンを続け、
何か解決策がないかを探すが、
そんな致命的な間違いをする方は
滅多にいらっしゃらないようで、
情報が探し出せませんでした。

途方に暮れる私。

まじで🚬必要だわ。
落ち着かない。
ちなみに私は非喫煙者です。悪しからず。

すると一筋の情報をゲット。
その方は、

『発酵はまだ解明されていないことも沢山ある。
どうなるのかわからないのだから、
慌てず待ちましょう』

と書かれていた。

神。

この言葉が嘘だったとしても救われた。

そうだ、私は少しの間だけど
愛情持って接した
嘘つけ

味噌ちゃん。
この子を信じよう。

納豆菌なんかに負けない。
だってこの子はイスタンブル生まれなんだもん‼️
陥落しないわ‼️

というわけで
一時は捨てないとダメかしらと
思っていた味噌を
とりあえず半年間様子を見てみることにしました。

失敗する可能性も高いけれど、
そうなったらまたここに書くので
ネタになるからいいかな。

納豆だけでも成功したことが救い。

というわけで半年後を長く待ちましょう。

いやしかし危うく喫煙者デビューするかと思ったわ。
私にとっては向いてないなあと
感じました。

にしてももやしもん、最終巻が気になって仕方ない。

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