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春のイスタンブル雑記〜納豆と味噌を手作りしました〜

ようやく春らしくなってきたイスタンブールです。
最近まで寒くて、何もする気が起きず、
noteも放置していました。

トルコはインフレーションが激ヤバすぎて
光熱費の請求が恐ろしく、
唯一の暖房設備であるセントラルヒーティングも
極小にして使用していたため
本当に極寒でした。

もしも普通に使っていたら、
ガス代だけで日本円で2〜3万円とかいくよ。
納得いかない‼️ありえないでしょ?


我が家にはエアコンも暖炉もありません。
凍死するかと思った。なんてね。
なんとか生き延びたよ。

そんなこんなで春を待ち侘びていました。

少し暖かくなってきたので、
ずっと前から挑戦したかった、
味噌と納豆の手作りを先週しました。

なぜかと言うと
幸運なことに麹と冷凍の納豆が
手に入ったのです。

まさか私が味噌と納豆を手作りするなんて
おったまげておりますが、
無事にどちらも完成💛👏

めでたしめでたし、、、

ではなくて
私は決定的な大失態を犯していたのです😱

味噌と納豆は同時に仕込んではならない

らしいのです。

正確には1日目に納豆、
その次の日に味噌を仕込んだのですが

納豆菌は空気中にも、
しばらくの間浮遊しているので
数週間から数ヶ月開けて作らないと
ならないことを全て終わった後に
知ってしまったのです😱

納豆菌の力は恐ろしいほどに強く
味噌の麹菌の働きを弱めてしまい
結果腐ってしまうのだそうです。

なんちゅうバカなことをしてしまったんだろう。

後悔してももう遅し。

しかもこの時、納豆の発酵が
思うようにうまくいかず、
失敗フラグ🚩が立っていたので
味噌も納豆も失敗してしまう可能性が非常に高く
心の底から落ち込んでいたのです。

だって味噌も納豆も仕込むの
めっちゃめっちゃ
大変だったんだもん😇

まず大豆を購入するところから
私の苦労は始まりました。
(大袈裟だな)

なぜってトルコでは市販のスーパーでは
基本的に大豆は売っていないのです。
そもそも食文化として大豆を食べることは
皆無といって過言ではない。
70歳になる大家さんの親戚に
大豆食べたことあるかと問うと、
ないの一言。
トルコで70年生活していても
食べる機会は無いのだなぁ。

・遺伝子組み換えなし
・国産(トルコ産)
・できればオーガニック

この3つの条件を満たすものを
探しました。

オーガニックは叶わなかったのですが、
うち2つの条件を満たすものを発見。
tlendyolというネットショッピングサイト
日本で言うなら楽天みたいなところで
購入。

(でも今見るとオーガニックっぽい
表記もあるけど、まあいいや)

2キロで60リラくらい。
当時のレートで500円くらい。

注文して翌日届きました。
早いでしょ?

ちなみにネットショッピングは
トルコでは問題ないのかというと、
まじで販売元によると断言します。

基本的にtlendyolで頼めば
すぐに届くし、トラブルに遭ったことは
ありません。

しかし他のサイトで注文した時は
全然届かなかったり、
間違ったものが届いたり、
面倒なこともありました。

私は日本では一度もそういう被害に
遭ったことがなかったので
憤りを感じました笑

届いた大豆は、
不純物もあり、
豆が青かったり黒かったり、
おまけに半分にパッカーンと
割れているものが多く
綺麗なつるつるした豆ばかり届くと
思っていましたが
予想を斜め超えてきました。

さすがトルコです。


不純物たちを取り除き、
水にたぶん1.5キロくらいを浸しました。

次の日、

え?こんなに膨らむの???
ってくらいに
膨れ上がっており、
こんな大量に私にできるかなと
一気に後悔。

それでも諦めずに、
まずは納豆作りからスタート。

https://www.youtube.com/watch?v=RjPkcqCxhgs


参考にしたのは
こちらのイギリス在住の
美人なギャル😍みさとさんの動画。

なぜ参考にしたのかと言うと
美人だからと言うのもあるけど
ヨーグルトメーカーなどを使わないで
作る方法を紹介されていたから。

ヨーグルトメーカーなんて
文明の機器は無いし
買うつもりもさらさらない。

しかし動画で紹介されている
発泡スチロールの大きな容器も無いし
保温袋もないので
そこはあるもので代用。

予測するに熱伝導が良い素材で
納豆を発酵することが良い感じ
なので、

オーブンの天板に蒸した大豆を広げる。
熱いうちに冷凍納豆の4分の3を混ぜ込み
ラップをして穴を開ける。
4分の1は失敗した時用の保険に
とっておく。

鉄製の大きなボウルに
お湯をはりその上に天板を乗せ
湯たんぽで保温して
タオルと毛布でぐるぐる巻き。

5時間ごとにお湯を変えました。

これを55時間。

いやもう、本当に手間がかかって
仕方がない😭

今思えばお湯を変えるだけで
基本的に放っておけば良いだけの話。


しかし初めて作るので

私の納豆赤ちゃんは立派な
納豆になるのだろうか?

という恐怖が毎秒毎秒襲ってくる。
心労が半端ではなかった。

1日目は室内で発酵していたのですが
ダーリンから臭すぎる‼️😡😤
お願いだからベランダでやってくれ‼️

と懇願されて、外へ。

外だと風もあるし
納豆菌の発酵に最適な40度前後を保てない
と思い、より一層の毛布でぐるぐる巻にする。

せっせと手間暇かけて育てる。

子育てをしている気分。
子育てって大変だなあと
世の中のお父さんお母さんたちを
尊敬し始める。
子育てと一緒にするな

動画では24時間から48時間発酵させると
納豆菌が繁殖して白っぽくなると
説明されていたけれど、
全くなっていなくて
本当に凹んだ。

私には子育て?の才能が無いのか。

しかも2日目に味噌を仕込んで、
落ち着いた時に
納豆と味噌を同時に仕込むことが
NGであることを知り、
失敗確定😱

せめて味噌作ってからの納豆だったら
よかったのに運悪すぎるだろ、あたし。

こんなに手間もかかって大変なのに
失敗に終わるの?😭

もう2度とするもんか❗️😤

48時間を経過したころ、
もう捨てようかと納豆を試しに
混ぜてみると

あれ?
ちゃんと糸を引いている😍

奇跡が起きて納豆菌が育ってるやーん💛

思わず泣きそうになる私🥺
苦労が報われた瞬間。

しかし白っぽくならないので大丈夫なのか?
糸は引いてるけど、食べれるのか?

臭いは変じゃないので
少し食べてみると
ちゃんと納豆っぽい?

もう少し頑張ってみようと思い、
みさとさんの動画のコメント欄に
砂糖を入れたら粘りが強くなるとあったので
(その方もありがとうございます🙏)

そうよ、発酵には
糖分を使うからね。
なるほど。奥が深いな。

砂糖も投入して混ぜ混ぜ。
本当ははちみつにしてみようかと迷ったけど
グッと我慢して砂糖にした。
ここまできたら冒険して失敗したくない。

お願いだ!もうお湯変えはしたくない!
面倒なのよ!!!
残り6時間粘ってくれ!!!

ひどい母親だ

と祈るように待っていたら

見てください!
ちゃんと納豆じゃないですか?😍

天板からプラスチックのカップに移して
発酵の後は冷蔵庫で3日寝かせて、
ようやく出来上がりました!!!!

制作開始から1週間。
長かった。
ようやく今朝納豆を食べることができました💛

納豆ご飯に半熟卵を乗っけて久々の
日本食を堪能。

もう本当に幸せすぎて幸せホルモン
脳天ぶち破り💖
あたしって本当に骨の髄まで
日本人だったんだわねえ😭と
これまた骨の髄から
思い返す。

この味を知ってしまったからには
もうトルコのパン三昧な日々には
戻れないだろう。

納豆ご飯の後にパンも食ってたじゃねーか

その様子を微笑ましく見守るダーリン。
ちなみにダーリンは納豆嫌いでした😀
やっぱりダメだったか。
納豆が好きな外国人は
なんで好きになったんだろう。

そんなこんなで
想像以上に大変だったけど、
今思い返すと大したことないかも
だなんて脳内変換されて
やっぱり私バカなんだわねーと
骨の髄から再確認。


絶対にまた作ることを誓いました。
初めては誰でも慣れないもんね。

味噌作りも書きたいけれど
予想以上に長くなったので
(色々溜まっていたんだね😀)
次回の記事で。




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