スーパーバッドなエマ・ストーン あるいは (哀れなるものたちのお気に入り)③批評的、歴史的ノート編
映画批評の主観性と客観性のバランス1.映画批評におけるエマ・ストーン賛美の過剰さ
この①白黒編における映画批評はエマ・ストーン賛美に終始しており、非常に主観的で熱狂的すぎる面が目立つ。客観性と冷静な評価の視点を欠いている点が大きな問題である。作品の長所短所をバランス良く簡潔に指摘するのではなく、細部への逐一の言及や、エマ・ストーンの魅力への賛辞に紙面が費やされすぎている。作品自体の実質的な内容評価よりも、あくまで個人的な嗜好や感情の赴くままの綴りになっている嫌いが強い。