板タブの上のペンの動き、そこには絵の神様が宿っている
ペンで板タブを擦るたびに、サッサッサと音がする。その音に耳を傾けつつパソコン画面を見ると、白い画面が線や色で区切られてイラストが浮かび上がってくる。
なんとこの世界はクリエイティブなんだろう。
道具を使って、3次元の中で2次元を表現できる。3次元の空間で2次元を認識できる。もしかしたら4次元の世界では3次元を表現して遊んでいるのかもしれない。
斜めに、上に、時には停止しているお絵描きペンのその動きには、絵の神様が宿っているように思える。絵の神様は私に才能こそ授けてくれないが、絵を生み出す喜びを教えてくれる。
絵が完成してペンが止まると、神様は消える。でもまた手を動かすと、「Hi」と板タブの上で軽快なステップを踏む準備万端で戻ってくるのだ。
今回の絵は補色対比を意識した。紫と緑だ。
同じように対比をつけるために人物の線画はきっちり目に、背景は線画を取ってゆるい形にした。
もう少し意味のある皺が描けるようになることが課題。背景に入れる小物も描けるようになりたい。
さあ今日も、絵の神様とどんなステップを踏もうか。