マガジンのカバー画像

Leenmaのエッセイ

11
おーれでぃー部のLeenmaが書いたエッセイを集めました!!!
運営しているクリエイター

#小説

LIGHT

LIGHT

黄泉の島をご存知だろうか?
人々は死んだらその島に行き次の輪廻を待つ。
この島には天使、吸血鬼、龍、まぁ、今まで私たちが空想と言ってきた物が沢山ある。
ペガサスだって居るし、魔法使いだって居る。
この島の彼岸花が沢山咲くお寺には、人間、いや、全人類から恐れられてる者が住まっている
「死神」
名前を聞いただけでゾッとする者もいるし、方や人間の中には、彼女に縋る者まで居るらしい。
彼女の名前は常夜。ま

もっとみる
僕の恋は絶対に叶うはずがない

僕の恋は絶対に叶うはずがない

一ヶ月前にバイトを辞めた。
夜行性で本が好きな僕には向いているバイトだったが、朝が弱い俺からしたら、深夜勤は死ぬほど辛かった。
だから辞めた。
バイト先に、僕より年上の彼が居る。
僕より後に入ってきたけど、バイトのスキルは僕より上で、彼から教えてもらう方が多かった。
その時の僕は、知らなかった。
バイトをやめて新しいバイトに着いてから分かった。

僕は、彼に恋をしている。
バイト中ずっと彼の姿を探

もっとみる
Love sick brand【お知らせあるよん!】

Love sick brand【お知らせあるよん!】

愛されたい
そんな言葉を息を吐くように言う俺。
周りの人が幸せになっていく中、自分だけ立ち止まっているように感じる。 
それでも良い、私は私だ。
自分らしく生きることが大好き。
孤独を愛すことも勿論好き。
自分というブランドを大事にする上で、孤独というのはかなり重要な物でもある。
一途に誰かを愛す。
これも自分というブランドの中で必要なものだ。
今、俺は恋をしている。
周りからは「諦めろ」とも言わ

もっとみる
HARU

HARU

ある日突然。僕には君の声が聞こえた。
クレーンゲームの中、君は震えて泣いていた。
僕は見間違いだと思ってスルーしようとしたけど、やっぱり君は震えていた。

君の名前はハル、君が来てから僕の病気はまるで、雪解けのように良くなって行ったから。
君の名前はハル。
ゲームセンターのクレーンゲームの中で震えていた、ぬいぐるみとしては大きめの、抱っこしやすい大きさのピンク色のクマのぬいぐるみだ。
いつもボーッ

もっとみる
生きたい

生きたい

生きるのが辛い。
漠然とそんな言葉が脳を過ぎった。 
死んでしまいたい
そんな言葉も浮かんできた。
次第に僕の体は「死」に縋って生きてきた。
これは、僕が10歳になったばかりの頃の話だった。

当時の僕は、どんなに小さい事でも「死にたい」と口に出した。
どこで覚えた言葉なのか分からなかったけど、「命を絶てば、楽になれる」という事を分かっていたのだと思う。
当時から僕は、嫌な事があれば「死にたい」と

もっとみる