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N響:指揮者ブロムシュテットと、熟練の『間』


皆様、こんばんは♫
レコールドムジークの講師です♪(*^^)

今回はN響の演奏会について、感動を新鮮な状態でお伝えいたします。
プログラムは、
オネゲルの交響曲第3番「典礼風」と、
ブラームスの交響曲第4番 ホ短調です。
指揮は、97歳にしてなお現役のブロムシュテット氏です(*^^*)

もう圧巻。今回の演奏会を忘れることは一生ありません。
97歳で現役指揮者だからとか、ご年齢とかそういうことを超えて、本当に真摯に音楽に向き合ってきたことがわかる演奏だったために、感動しました。
同じ時間を共有できたことに、心から感謝しています。

オネゲルの第三楽章、狂気を帯びた不協和音は、本当に恐ろしく、沈黙から天国の嬰ハ長調に移る『間』の取り方といい、沈黙の奥にじわじわ聞こえてくる緊張感といい、嬰ハ長調の神々しさといい、あれは一体何だったのでしょう・・・

この楽章を聴くと、私はポッパーの『レクイエム』を思い出します。

切迫する不協和音から一旦沈黙を経て、天上のような嬰へ長調に移る構造が類似しているからです。

ありがたいことに、学生時代、私はチェロの教授方とこのレクイエムを共演させていただいたことがあったのですが、
その際、「あなたが思っている以上に、もっと『間』を溜めて良い。私たちのような年齢を重ねた者にとっては、もっと欲しい」とのアドバイスを受けました。
要するに『間』が若いということです。
あの時の私は、ただ一生懸命我慢して間を作り出すことしかできませんでしたし、本番の録音を聴いても、完璧にしっくりくるものではありませんでした。

しかし、今回のオネゲルでは、本物の経験を積み重ねた者にしか表現し得ない『間』を聴くことができました。
どれだけ若い演奏家が工夫しても、同じ深みには到達できないと思います。
私もかつて、一生懸命に間を意識したり、計算して作り込んだりしてみましたが、経験が生み出す『間』には程遠いものだったと、改めて実感いたしました。

『間』の取り方の妙と言えば、Kun-Woo Paik氏のラヴェル『ソナチネ』の第2楽章も必聴です。

メヌエットもドキッとさせられます。
随分前に拝聴した動画ですが、メヌエットがこんなにうまい人、初めて聴きました。
この方、ラヴェル全曲演奏会を催されたとのことで、その強靭な体力と精神力を尊敬します・・・m(__)m


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続くプログラム、ブラームスの第4番もまた素晴らしいものでした。
第一楽章の終わりは力強く、第二楽章のホ長調は、まるでそこに永遠に留まりたいと思わせるほどの美しさでした。
N響の団員たちも一層の献身を見せ、指揮者の求める音楽に見事に応えていたように感じます。


これまで、私はテレビ番組のN響アワーでしかブロムシュテット氏を見たことがありませんでした。
彼特有の左右にキョロキョロする所作は、なんとも可愛らしく、今回その姿を実際に拝見できたことが本当に嬉しく思います。
演奏を邪魔することなく、規律正しく、時に直感的な所作を持って指揮をする彼の姿勢にもまた、心を打たれました。

私も彼のように、絶えず努力を続けるだけでなく、それを後世に伝承できるような人間でありたいと思います。


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♪♡デザイナーさんに素敵なチラシを作成していただきました♡♪

ありがとうございます!!!(*^^*)♪

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