今日覚えたい jeu de mots(シャレ、かな)
UN PARI IMPOSSIBLE
全く制作者側が気づいていない可能性も否定はできませんが、ぼくはこれを「よくできたシャレ」だと感じたのです。
どこがシャレになっている(可能性がある)のか、おわかりになりますか?いつも申している通りに「言語は音でできている」ので、声に出して読んでみてください。
[ɛ̃ pa.ri ɛ̃.pɔ.sibl]
えっ、パリ?
そう、そこだと思うのです。
un pari は辞書では「賭け」と書いてあります。
un pari impossible(不可能な賭け)と解釈ができるのですが、
un Paris impossible と書けば違った映像が浮かんできます。
「あり得ない、不可能なパリ」
日本人料理人がパリに渡り3つ星を取るということなんて、普通に考えて「あり得ない、不可能な話」なのです。
そんなありえないパリの一つの姿、側面
un Paris impossible です。
町も、国も、人も、何にでも不定冠詞がつけられます。
「eau(水)は数えられないから部分冠詞が使われる」というのは初級文法の話です。
一つのパリやフランスの側面を伝えたい時には、不定冠詞をつける必要があります。
"un Paris romantique"
"une France romantique"
と検索をしてみてください。ロマンチックな写真がたくさん出てきますよ。
グラン・メゾン・パリ
Grande Maison Paris(フランスで公開するときのポスターには "e" が付いています。まあ、当然ですね)
2025年1月8日(水)フランス公開です。
ぜひ!
ご参考まで