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【日記】岡本太郎

日記。


2/27
朝から活動、略して朝活。今日はひとりで行動。 8時前にホテルを出て、渋谷駅のみどりの窓口で帰りの新幹線の切符を買う。京王井の頭線で下北沢へ。3つ隣の席で寝ている男の子の上着やかばんに固まった吐瀉物が付着していて、東京、というかなんというか、渋谷。車窓から見える景色は、相変わらず下北沢に近づくにつれていいな、と思う。歩いてBONUS TRACKの日記屋月日さんへ。途中にあった"こいぬの木"のこいぬが、ちょっぴりスヌーピーにみえておもしろかった。リリー・フランキーさん(イケおじ)がつくったものらしい。

こいぬの木

日記屋月日にしばし滞在し、4冊お迎え。あんしん出版の嶋さんとさぎさんの『ふたり日記』、山羊座の女さんの『#ショートで生きる』と『わたしのかけらをそっと手放す』、TANAKA SUMIREさんの『MILK DISH』。ほかにも私の本棚に勧誘したい本は何冊もあったけれど、予算の都合上断念。"また今度"がない可能性が結構あるのがZINEだけれど、引っ越しを控えたわたしはお金を手元に残しておきたいんだ。世田谷代田駅から小田急。ホームのに降りる階段が龍くらいあって(わたしの想像する普通サイズの龍のながさ)、足が疲れる。電車でしるこサンドを3つたべた。向ケ丘遊園駅で降りたら15分くらい、てくてく歩いて川崎市岡本太郎美術館に到着。道すがら校外学習中らしい小学生の集団といぬ5匹(柴犬1匹、ブラウンのトイプードル2匹、オフホワイトのトイプードル1匹、よくわからんいぬ1匹)と遭遇。いい街だとおもう、いぬとこどもが多いから。美術館に一歩入ると、さっそく岡本太郎の立体作品のお出迎え。思わず「おぉっ...」と声が漏れる。チケットを買って常設展と企画展へ。常設展は一昨年中之島美術館であった展示でみたことのある作品がいくつかあり、「お久しぶりです、、」とこころのなかでごあいさつ。作品自体は同じでも、鑑賞者であるわたしの状態やほかの展示作品と並べられた印象、壁や照明の色など、些細な変化で違う印象を持ったり、違う発見があったりするから、何回も同じ作品をみることはおもしろいと思う。一昨年足を運んだ"展覧会 岡本太郎"は大盛況で、落ち着いて鑑賞することは難しかったけれど、今日は平日の昼間、アクセスもいいとはいえないこの美術館では、じっくり作品と向き合えた。岡本太郎は立体作品や絵画だけでなく椅子もたくさん作っている(椅子も立体作品ではある)。この美術館ではその椅子たちに座ることができる。岡本太郎の作品に文字通り触れられる貴重な機会。座ってみるとどれも座りごこちがいい。岡本太郎が作った椅子で、岡本太郎が描いた絵画を鑑賞する、とても贅沢な体験!!!

椅子たちの一部

企画展はTARO賞。岡本太郎の名を冠する賞だからか、絵画ではなく立体作品が多い印象を受けた。企画展の作品リストは作者のコメントが書かれていて、ほかの展示であまり見たことがないスタイルだから(わたしの鑑賞経験では)、いい取り組みだと思った。ミュージアムショップでおおきい太陽の塔の顔のクッションと、トートバック、昨年のTARO賞展のポスターを買った。店員さんからみたわたしは、すごい熱心なファンの人だったとおもう。

午後は横浜のあたりに住む友と会った。ひとり暮らしをはじめて2週間くらいで、ひとり暮らしを満喫しているらしい。日記に書いてその思い出を残しておいたらいいのに...と思った。まぁ、わたしも日記を書き始めてまだ2ヶ月ですが。友はほとんど引っ越しの準備をせずに行き、何もかもがない状態で、数日。布団を買って電車で持って帰ったら女子高生に笑われた話、布団を洗ったら洗濯機のなかが羽毛まみれになって新品の洗濯機が壊れそうになった話、おもしろかった。つぎに会うのは沖縄旅行。帰りの新幹線で書いた、時速300kmで駆け抜ける日記。

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