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読書記録『まちの本屋: 知を編み、血を継ぎ、地を耕す 』

『まちの本屋: 知を編み、血を継ぎ、地を耕す 』
田口幹人
ポプラ文庫

筆者は元書店員。
現在も出版取次会社に勤務している。

書店や出版流通を取り巻く環境は著しく変化している。

父から継いだ書店の倒産。
次々とヒットを生み出したさわや書店での経験。
本を売る喜び。
そして「まちの本屋」の役割。

以外118頁より引用
「本屋という場は、きょういくときょうようの場だよ」
「僕が言っているのは、教育と教養ではないよ。字が違う。 僕たちが目指さないといけないのは"今日行く"と"今日用"。今日、そこに行く場として存在すること。 それから、今日用がある場であること。行くところをつくることと、用があるところをつくること」

私の地元でも年々本屋は減っている。
昔ディアゴスティーニの「地球の鉱物コレクション」を熱心に集めていた。
我が家には毎月1冊雑誌を買ってもらえるというルールがあって「小学何年生」だとか「ちゃお」だとかを買っていたのだが、科学読み物とキラキラしたものが好きな私は創刊号のアメジストの原石が欲しくてたまらなくなったのだ。
以来、校区内の老夫婦がやっている書店で定期で鉱物コレクションを買ってもらうようになった。そのお店ではレジに居座る看板猫を撫でさせてもらったり、売れ残った雑誌の付録をもらったりしていて、私はそのお店が大好きだった。今でもよく覚えているのだが、鉱物コレクションに毎号付いてくるシールだか切れ端だかを台紙に貼るとブルーライトの懐中電灯が貰えるという企画があった。きちんと毎号ファイリングしていたはずなのに、どうしても一枚分応募券が見つからなくって途方にくれていたところご店主が出版社に問い合わせてくれて、無事懐中電灯を手に入れられた。蛍石にブルーライトをあてると美しく光って本当に嬉しかったのを覚えている。
そんな書店も中学生になるころに店じまいをしてしまった。売り上げが立たなかったのか、後継ぎがいなかったのかは定かでないが、田舎町の貴重な書店が減ってしまったのは確かだ。

つらつらと思い出話を書いてしまったが、本が好きな身としては、これから先も地域や生活の中に本屋という場所があり続けて欲しいと思う。

以下日記
連日しこたま酒を飲んでしまったので更新出来ず。
あまり無理に毎日更新しようとしても続かないだろうから良しとします。
幸いあまり二日酔いは酷くなくて安心している。とはいえ最近暴飲暴食が続いているので若干体積が増えている気がする。まずい。
来週は少なくとも一人での食事の際には控えていきたい。

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