BtoB地方企業が公式キャラクター「はこうさ部」X運用で学んだ反省と手応え
こんにちは!learningBOX広報PRの佐藤です。
私たちは「世界の誰もが、いつでも、どこでも、自由に学べる未来を創る」というパーパスを掲げ、学習管理システム「learningBOX」を開発している兵庫県たつの市のIT企業です。
私は現在、企業公式「learningBOX株式会社|兵庫県のすみっこIT企業」と公式キャラクター「learningBOX はこうさ部」2つのX(旧:Twitter)アカウントを運用しています。
最近、とてもありがたいことに他社広報さんから「『はこうさ部』の運用を参考にさせてもらっている」「どうやって投稿ネタを考えているの?」などご連絡をいただくことが増えました。そこで、今回のnote記事では、「はこうさ部」Xアカウントの運用について書くことにしました!
ただ、最初にお伝えしておくと「はこうさ部」Xアカウントは運用から8か月程度で500フォロワー(2024年6月13日現在)の弱小アカウントです(笑)。1,000フォロワー、3,000フォロワー、万垢まではとんでもなくイバラの道で、偉そうなことを言える分際でもないのです。当然「そんな段階でニーズがあるのか?!」という社内からのツッコミもありました。
それでも弱小アカウントの段階でnoteに記録する理由は、まだ認知度が低い地方のBtoB企業が公式キャラクターを作り地道に運用している姿をさらけ出すことで、誰かの背中を押せるなら…!という想いからです。
私自身、万垢でバズを何度も起こしている有名公式アカウントのノウハウ記事を拝見するものの、雲の上の存在すぎて自分事にできないことが多いと感じていました。ならば、まだ弱小アカウントの時にもがいている記録を残しておくことで、これから運用しようとしている人にとっても等身大で読んでいただけるのではないか?と考えました。
これから本格的に企業公式や公式キャラクターのX運用を検討している方や、毎日の投稿ネタに困っている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです✨
目的とターゲットを明確化して運用
正直、企業公式アカウントの運用はとても難しいと感じています。ましてや、当社はBtoB商材でeラーニングシステム、LMS(学習管理システム)というニッチなジャンルであるため、個人アカウントのようにヒト感もうまく出せません。結局は「#企業公式が朝の挨拶を言い合う #企業公式夏のフォロー祭り」などのハッシュタグに依存しがちです。
企業公式のフォロワーの増やし方などググってみてもやはりtoCや大手有名企業の事例が多く、「いや、ブランド力あるし…」と自社の弱小アカウントとの乖離を感じてしまい落ち込むことも…😭
そんな中、自社プロダクトの認知を底上げすることを目的に誕生したのが、公式キャラクター「はこうさ」です!
▼キャラクターを作った理由についてはこちらの記事をご参照ください。
学習管理システム「learningBOX」は、ブラウザ上で無料登録をすればほとんどの機能を確認できます。そのため、他社の学習管理システムと比べ、一般(toC)の方も多くご利用いただいているのも特徴的です。さらに、toC向けのクイズ作成ツール「QuizGenerator」も開発しているため、まずtoCのターゲットに知ってもらうことで、toBの「learningBOX」の認知にも繋げていくという導線設計を考えました。
そのため、「はこうさ部」というXアカウントを立ち上げ、企業公式はtoB、「はこうさ部」はtoCをターゲットに、住み分けをして運用をしています。
当初は、企業公式アカウント内で「はこうさ」を登場させようか?という意見もありました。しかし、企業公式と「はこうさ部」は運用目的や情報を届けたいターゲットが異なるという判断から、アカウントを別にして運用することにしました。2つのアカウント運用になりますが、企業公式と「はこうさ部」相互でリポストや引用投稿で掛け合わせてtoCとtoBを絡ませることができるのはメリットだと感じています😊
はこうさ部X運用開始
まずはできることからチャレンジ!
「はこうさ部」アカウントを8か月ほど運用してみて確信したこと。それは、発信しないは存在しないも同じ!ということ。
今や情報が溢れているので、発信していないとすぐに埋もれてしまいます。そんな中でも、発信を続けていけば知ってもらえる確率が上がる!そう信じて2023年10月から毎日欠かさず投稿しています(土日祝日、休業日を除く)。
ここからは「はこうさ部」の初投稿から今まで、もがき続けている様子を投稿内容と共にストーリー仕立てでご覧ください(笑)。
「はこうさ部」初投稿!
初投稿って緊張しますよね!どうせ誰も見ていないと思いつつも、やはり最初の投稿でイメージが作られていくと思うので、いくつか案を出して運用メンバーにアドバイスをもらいました。結果、リポスト9件もしてもらえてまずまずのスタートを切れました🎉
初期段階 試行錯誤の毎日がはじまる…
さて、ここからどうやってフォロワーを増やしていくか?が重要課題です。一般的に、フォロワーを増やすためにインプレッションを伸ばしたい!という考えになると思います。「はこうさ部」もその考えのもと、いくつかすぐにできることをあれこれと試してみました。
①「今日は何の日?」のハッシュタグに絡めて投稿
これは定番かと思いますが、はこうさ部でも(もちろん企業公式でも!)活用しています。
単に「#〇〇の日ですね」というだけだとインパクトを残せないです。当社では、毎週「ネタ会議」を行い「はこうさ部」運用メンバーでアイデアを出し合い、いかに面白く、どうしたらキャラクターがかわいく引き立つか?を意識して、キャラクターの個性とテーマをうまく掛け合わせられないか考えています。
「はこうさ」は、いたずら好きだけど憎めないキャラクターにしたいと思っています。そのため、時にはかわいさに振り切るパターンもあれば、ほんの少しのシュールさとどんくささも加えるなどして、Xをのぞいた時にクスッと笑ってもらえる投稿を目指しています。
なかでも、反響があったのがこちら。リポスト11件もつきました😊
②社内ツール紹介
公式キャラクターはまず社内浸透が大事ですね!社内PR活動のために作成した社内Slack用スタンプも、投稿ネタにしました。フォロワーさんからも「かわいい!」と反響をいただき、今では社内でもみんなが当たり前のように使ってくれています。
③社内SPツールで間違い探し
社内メンバーが登場する交通広告のデザインを二次利用し、間違い探しを作りました。複数のリプもいただけて、フォロワーさんとの交流が活発になりました!
画像をじっくり見てもらう投稿は、滞在閲覧時間を延ばしやすいというメリットもありますし、その画像が社内SPツールであればコソッと宣伝もできます(笑)。
④たまに宣伝(クイズ紹介)
「QuizGenerator」で作成したクイズ紹介の投稿もしています。ただ、投稿内容が一方的な宣伝ばかりになるとフォロワーさんは離れていってしまうため、クイズ紹介は1割程度で投稿しています。
やっとフォロワー300! 他社公式アカウントとの交流にチャレンジ
これまで、社内ツール、社内情報をネタに発信していくことを意識していましたが、そろそろ他社公式アカウントとの絡みにチャレンジしてみたい...!ということに。
①トレンドワードに便乗してみた
トレンドワードから「はこうさ」と絡めそうなネタがないかチェックし、イメージ画像を作成。
この投稿は、「疲れたときはお茶でも飲んで、ひと息入れていいんだよ」という意図の元の投稿内容に共感したことがきっかけでした。クスッと笑ってもらえる「はこうさ」のイメージとも相性がよさそうと思ったので、「#おっちゃっぴー」と「はこうさ」を絡ませてみました。
その結果、リポスト7件、インプレッションも1.9万に増え、「はこうさ部」史上過去最高の記録でした🎉そして、フォロワーも8名増えました。
ただ、トレンドワードはタイミングが重要なので、SNS運用専任ポジションでない限り、毎回トレンドを追いかけることは難しいと思います…。
②某超人気アカウントに恐る恐る絡んでみたが、反省…
「はこうさ」が誕生する頃から、ずっと参考にさせてもらっていた某超人気アカウント。いつものようにチェックしてみたらタグの呼びかけをしていたので、意を決して「はこうさ」と絡めて投稿してみました。
ただ、運営メンバー内で振り返ってみると、反省点がありました。
・自社キャラクター「はこうさ」のアピールになってしまった…
それでも「かわいい!」とリプで反応いただけたことがとても嬉しかったです✨
③人気の地元公式アカウントに絡んでみた
当社は兵庫県たつの市にある地方企業という特性もあるため、「はこうさ部」ではたつの市でのコミュニティを広げたい、たつの市企業同士の繋がりを増やしたい、という想いがありました。
地元企業で商品に馴染みもあり、かねてからぜひ繋がりたいと思っていたイトメンさん。関東からたつの市に移住&入社した弊社社員が「まだ食べたことがない」との発言から、みんなでランチにいただくことに。
この風景を切り取って投稿することで社内の雰囲気も伝えられるし、イトメンさんと繋がれるチャンス!メンバーと楽しいランチタイムにすることができたのもイトメンさんのおかげだったので、感謝の気持ちを込めて投稿。
すると、イトメンさんがリポストしてくださり、さらには、イトメンさんのファンの方にもたくさんリポストしていただきました。いいねも49いただきました!
このように、毎日様々な投稿にチャレンジ→反省→ブラッシュアップしてまたチャレンジ…を繰り返し、ようやく500フォロワーとなりました✨
(はこうさ部、万垢まではまだまだ険しい道のりが続く…)🐰
数よりも質?コミュニケーションを大切に
X運用をする中で、「はこうさ部」はフォロワーさんとのコミュニケーションも大切にしています。というのも、Xのアルゴリズムについては様々な記事で以下のような対策が記されています。
最近のアルゴリズムでは、特に3つ目のコミュニケーションが重視されている傾向にあるようです。「はこうさ部」がどのようなコミュニケーションをしているのか、2つご紹介!
繋がりのある企業とのコラボ投稿
個人のXアカウントで繋がりのある、静岡のエステサロンから誕生した自然派スキンケアブランド「エミュアール化粧品」の広報さんとひょんなことからコラボしよう!という話になり、実現しました。
個人での繋がりをうまく活用し、双方にとって良いPRができる企画があればぜひチャレンジしてみるのも良いと思います😊
フォロワーさんとリプ交流
前述した通り、Xではフォロワーさんとのコミュニケーションが特に重要視されています。フォロワーさんのお誕生日など、おめでたい投稿があったらリプ交流するチャンスです!
「はこうさ部」では、タイムリーにリプしやすいように、あいさつ用のキャラクター画像をバリエーション豊富に用意しています。投稿に合った内容のキャラクター画像と一緒にお祝いコメントをリプすると、とても喜んでいただけるのでオススメです!
Xはコミュニケーションツール。企業公式アカウントだからといって宣伝の投稿ばかりでは誰からも振り向いてもらえません。1人でも多くの人に知ってもらいたければ、自らコミュニケーションをしにいく姿勢が大切だと感じています🫶
オフラインでもコミュニケーションを活発に
「はこうさ」はオンラインだけでなく、オフラインでもぬいぐるみ、ステッカーなどで企業のPR活動に貢献しています。
最近では、上記のような投稿から、フォロワーさんから「はこうさステッカーほしい!」と引用投稿していただけるようになりました。さらには、展示会で「learningBOXさん、最近キャラクターできましたよね!」と声をかけてくださる方や、ぬいぐるみを激写してくれる方も✨
交流会や展示会などオフラインイベントでは必ずステッカーを持参するようにしていて、名刺交換の際に一緒にプレゼントしています。初対面ではお互いに少し固い表情になりがちですが、はこうさのステッカーを見た途端、みなさんの表情がほころび「かわいいですね!」「なんで『はこうさ』なんですか?」などコミュニケーションが生まれ、雰囲気が和みます。
実際に、Xで交流をしていた企業のSNS担当の方と展示会で直接ご挨拶することができたことで、良いご縁となったこともあります!
このように、「はこうさ」という公式キャラクターのおかげで、オンラインでもオフラインでも、toCtoB問わず、ステークホルダーとの良好な交流が格段にしやすくなったと思います!
SUZURI はこうさOfficial Shopもあります🐰
さいごに
以上、公式キャラクター「はこうさ部」アカウントのX運用で工夫してきたことをざっくりご紹介してきましたが、いかがでしたか?
冒頭でもお伝えした通り、「はこうさ部」はまだ弱小アカウントです。運用の参考のために、当社と同じようなスタートアップの企業公式や公式キャラクターのアカウントをリサーチしてみると、1,000フォロワー到達手前で更新がされなくなるアカウントがちらほら…。SNS運用担当専任ポジションでない限りは、リソース的にも他業務と兼任しながらの毎日投稿は至難の業ですね😭
「はこうさ部」も運用開始から8か月でようやく500フォロワーなので伸び方としては遅いですが、X運用は継続してこそ。「はこうさ部」を息の長いアカウントにするためにも、伸び(数)を必死に追いかけることはせず、運用メンバー含め私自身も楽しみながらできる運用を意識しています。
目的とターゲットを見失わずにコツコツと1日1投稿しつつ、コミュニケーションも積極的にとり続けることで、ステークホルダーへの認知を少しずつ増やすことができていると手応えを感じてきています!
このような「公式Xアカウントの中の人」の地道な業務は、もしかしたら周りの人からは理解されにくいかもしれません。オフィス内でSNSの画面をずっと見ていたりフォロワーさんと楽しそうに交流していたりする姿は「遊んでいるのか…?」と思われるかもしれません。当然、遊びではなく、簡単には成果が出ないからこそ、いかに興味を持ってもらえる投稿ができるか?を大真面目に考えています!ということが少しでも伝わったら嬉しいです🙌
最後に、はこうさも登場するクイズ作成ツールQuizGenerator「AIでかんたんクイズ生成」についてご紹介。最新モデルChatGPT-4oに切り替え済みで、クイズ生成のスピード&クオリティもUPしています!登録不要で完全無料ですので、ぜひ親子やお友達同士で勉強や推し活などに遊んでみてください😊
そして、この記事を読んで「はこうさ部」の部員になりたいと思ってくれた方は、ぜひこちらからポチッとしていただけると跳んで喜びます🐰✨