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見えない障がいにも配慮を!リーンオンミーが大阪・関西万博で実現する新たな取り組み

リーンオンミーと大阪・関西万博の関わり

リーンオンミーは、2023年3月15日に公益社団法人2025年日本国際博覧会協会とアドバイザリー契約を締結しました。
アドバイザリー契約の内容は、下記になります。

1.ユニバーサルサービスガイドライン・ユニバーサルサービス計画策定へのアドバイス
・ユニバーサルサービスガイドライン及びユニバーサルサービス計画の策定及び運用に関する助言
・当協会職員のユニバーサルサービスに関する教育計画への助言
2.当協会職員を対象とした研修
・ 有識者によるウェビナー・リアル研修の実施
・ 障がいのある方への理解を深めるeラーニング「Special Learning」の教材提供
・ ユニバーサルサービスに関する当協会新規職員の着任時における研修用動画制作・提供

https://www.expo2025.or.jp/news/news-20230315-03/

「ユニバーサルサービスガイドライン・ユニバーサルサービス計画策定へのアドバイス」においては、当初は東京オリンピック・パラリンピックのアクセシビリティ・ガイドラインを参考に制作を進める方向性ではあったのですが、僕がこのガイドラインを読んだときに、知的障がいや精神障がい、発達障がいのある方への配慮事項に関する情報が少ない印象を持ちました。
そのため、協会側にグローバルのトレンド等もお伝えした上で、今回は“外見からは気づかれにくいが配慮が必要な人”に関する事項も充足して欲しいと依頼をしました。
そういった背景があり、協会とのアドバイザリー契約の流れになりました。

リーンオンミーとして強く要望したこと

リーンオンミーが関わったユニバーサルサービスガイドラインは、こちらの展示・催事/演出・飲食/物販を対象としたものです。

具体的には、
・カームダウン/クールダウンルーム・センサリールームの設置、運営
・スタッフ研修(e-learning+実地研修)の実施
などがありますが、今回最も強く要望したことは、「サポートのために声がけする場合は介助者ではなく本人に行うこと。」です。

(サポートを希望する人等へのスタッフ対応)
C3-2-3. 本人、同伴者等からの申し出(※4)によりスタッフによる手伝いを希望する場合は希望 内容に沿ったサポートを行うこと。 (あくまで本人の希望によるもので、申し出がない場合は、他来場者と区別なく同じ対応を行う。 また、サポートのために声がけする場合は介助者ではなく本人に行うこと。)
※4:直接スタッフへの申し出を行った人に加え、「ヘルプカード等」を提示した人が対象

ユニバーサルサービスガイドライン 展示・催事/演出・飲食/物販 P.11(https://www.expo2025.or.jp/wp/wp-content/uploads/241003_universalserviceguideline_JP.pdf

イギリス視察での体験

僕は2022年にダウン症の弟と2人で、イギリスへ視察へ行きました。
パリの空港で手続きをしたときに、空港のスタッフは僕ではなく弟に話しかけてくれました。弟は重度の知的障がいがあるので言葉の理解はできていなかったと思うのですが(僕もフランス語は理解できなかったので同じでしたが笑)、パスポートをゲートにスキャンして通過するというミッションを弟は空港のスタッフと2人で乗り越えてきました。
僕は兄として弟の面倒を全部見ないといけないと覚悟をしていたのですが、良い意味で度肝を抜かれた瞬間でした。

シャルル・ド・ゴール国際空港(パリ)にて弟と

他にも、イギリスのWestminster市役所にお伺いしたときも皆さん弟に話しかけてくれました。弟も日頃見せない笑顔もたくさん見せてくれて、嬉しい気持ちになりました。
そこで気づいたのは、「本人の意思を尊重する」という当たり前のことを彼らは行なっていた“だけ”でした。

Westminster市役所にて弟と

帰国して関西国際空港に到着した途端に空港のスタッフは、弟のことは気にせず僕に対して弟のことも含めて話しました。空港の仕事のオペレーション上は効率が良い方法かもしれませんが、弟の立場になったときに「日本では周りの人から無視される存在になる」という現実があったと思います。
どんな人でも、自分の存在を認められず、無視され続けるなんて嫌だと思います。
この強烈に印象に残った出来事を協会の皆さんにお伝えさせていただき、あの一文を入れていただくことができました。
まずは本人にお声かけする、それが当たり前になれば嬉しいです。

「クイズレストラン」企画の実施

ユニバーサルサービスガイドラインの策定や要望だけを言うのであれば、言うは易しだと思ったので、自分たちでも飲食店における“外見からは気づかれにくい障がいのある人”への合理的配慮の事例作りに挑戦しました。開催にあたっては、一般社団法人demo!expoの皆様にもお力添えいただきました!
公益社団法人2025年日本国際博覧会協会にも後援していただき、来場者サービス課の皆さんにも実際に当日お手伝いをいただきました!

<クイズレストランについて>
主催:クイズレストラン実行委員会
共催:株式会社Lean on Me、一般社団法人demo!expo
後援:公益社団法人2025年日本国際博覧会協会
   全日本自閉症支援者協会
   一般社団法人大阪知的障害者福祉協会
   大阪府

読売テレビのかんさい情報ネットten.でも取り上げていただきました!

アンケート調査では、改正障害者差別解消法により2024年4月から義務化になった合理的配慮の提供についての認知を広げることができました。

また、大阪・関西万博でも同じような配慮があれば行ってみたいというお声をたくさんいただくことができました!

大阪ヘルスケアパビリオンへの出展

公益社団法人2025年日本国際博覧会協会とは上述の通り、様々な形で関わりを持たせていただいておりますが、株式会社Lean on Meとしてもパビリオンへ出展します。
大阪ヘルスケアパビリオン・リボーンチャレンジにて池田泉州銀行のGUTSUGUTSU チャレンジに採択いただき、2025年6/3〜6/9の期間に大阪ヘルスケアパビリオンに出展させていただきます

何を出展するか?とても悩んだのですが、今回はパナソニック株式会社エレクトリックワークス社と共同で開発している簡易型センサリールームを展示することにしました!

これまでPOCを何度も重ねながら改良していき、とても良いものが出来上がってきています!(まだお見せできないのですが涙)
2025年6/3〜6/9の期間に大阪ヘルスケアパビリオンに来ていただけましたら2分間の体験をしていただけますので、ぜひお越しください🙏

MBSラジオ竹原信夫の「日本一明るい経済電波新聞」で登場します!

2025年3月30日(日)10:30から放送予定のMBSラジオ竹原信夫の「日本一明るい経済電波新聞」に出演します!
竹原信夫さんと松川浩子アナウンサーと一緒に収録させていただき、とても話しやすい空気感を作っていただきながら、リーンオンミーの取り組みについてや大阪・関西万博についてたくさんお話をさせていただきました!
HPでアーカイブも聴けて、radikoでも配信を聴けるそうなので、ぜひ皆さん聴いてもらえると嬉しいです🙌

最後に

リーンオンミーでは、社会人インターンを募集しています。リーンオンミーの取り組みに興味のある方は、社長直下のプロジェクトなどに副業で関われるビジネス留学をご利用ください🙏(稼ぐことと社会課題を解決する両輪を回すことについて、リーンオンミーのリアルに触れることができます)

リーンオンミーでは現在、一緒に働く仲間を募集しています!
詳しくは下記をご覧ください🙏

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