【読書memo】英語日記BOYを読んで
【どれだけ優れた方法論も「続けないと無意味になる」】
デザイナー/イラストレーターである新井リオ氏が、
「英語が話せる」とはすぐに言えるオリジナル英語フレーズの引き出しが多いことと定義し、日記を書くという身近な行為と身の回りにある誰でも使えるツールを活用し、英語を習得するための方法を紹介した一冊。
書籍の紹介
英語を話せるようになりたいけど、勉強が続かないし、お金がない、時間がない等悩みを抱えている人は多いのではないだろうか?
「英語が話せる」=
すぐに言えるオリジナルフレーズの引き出しが多いこと=
日頃、自分の身に起こること、考えいていることの引き出しが多くあれば良い
⇒「日記」
という結論に至った著者は、「英語日記」を書くことを極限まで丁寧にやることで、英語を習得する方法を数年かけて確立した。
そんな「日記」を書くという、誰にでも身近な行為を通じ、誰にでもできる英語学習方法を紹介している。
また身近な行為を突き詰めてやることにより、大きな目標を達成するための強力な武器になることを本書は教えてくれる。
読んでいて気づいたのは、世の中にある英語学習のために活用できる様々なツールがあること(本書に紹介されているツール)を多くの人は知っているが、
「バラバラに目的なく、ダラダラ使う」
ことが、英語がなかなか習得できない原因の一つに少なからずあるのでないかということ。
僕自身も、今まで様々な英語学習のためのツールを試してきたが、長続きがしなく挫折してきた経験がある。
本書で紹介されている「日記」を軸にした英語学習の方法は、目的がぶれなく一貫していて非常に参考になる英語学習のアプローチだと思う。
本書で紹介されているアプローチを活用して、英語習得を目指そうではないか。
【要約】15個の抜粋ポイント
「英語が話せる」の定義を自分で決めるということだ。
英語が話せる人とは、いくつかの「単語」のかたまり、つまり「フレーズ」を数多く知っていて、それを「瞬時に組み立てる能力」を持っているのではないか?
「自分が必要な分野」の英語をある程度不自由なく話せるレベルになっていれば、ひとまずは「英語が話せる」と言っていいのだ。
言語習得において大事なのは「お金」ではなく「環境」なのだ
「単語の意味」と「その単語がどんな音で発音されるのか」を事前に知っていないと「聞き取る」段階に至らないからだ。
「お金だない」は「英語が話せるようにならない」とイコールではない。こんなときこそ、僕たちは、「アイデア」を使うんだ。
「英語日記」を極限まで丁寧にやることで、「スピーキング」「リーディング」「ライティング」4つの全ての能力を伸ばすことができる。
5年間、試行錯誤しながら「英語日記」を書き続けてきた僕が思う、英語日記の英文の量の理想は「10秒以内に言い終わる一文」である。
そう、「口に出した回数」は「使いやすさ」に直結するのだ。1日100回言うどれだけ優れた方法論も「続けないと無意味になる」ということだ。
日常的に使ってしまうようなスマホアプリに「英語勉強」の要素を埋め込むことで、「復習」を身近な存在にしよう。
「意志の強い人しか英語が話せるようにならない」とは思わない。繰り返すが、大事なのは「環境作り」だ。
英語は、なにかと掛け算して、「使う」ことで初めて、その魅力が生きるということだ。
あなたは英語を使って、何がしたいだろうか?
人間は、曖昧なものは頑張れないが、明確なことは頑張れるからだ。
日本人として生まれたことを武器にする
【実践】3個の実践ポイント
・「英語が話せる」の定義を決める
・「オンライン英会話」の先生に、自分の日記が「自然かどうか」チェックしてもらう。
・「ひとりごと」でその日の英語日記を何度も繰り返す
【一言まとめ】
「自分が英語を使って、いったい何をしたいのか?」
ただそれに尽きる。
本日の書籍情報
【書籍名】
【著者名】新井リオ
【出版社】左右社
【出版日】2020/1/4
【オススメ度】★★★★★
【こんな時に】英語学習が続かない人に
【キーワード】日記、環境、突き詰める
【頁 数】232頁
【目 次】
はじめに
第1章 │ 考え方篇 どうすれば「英語が話せる」のか
「英語が話せる」の定義を決める
「英語日記」というアイデア
「オンライン英会話」をはじめる
「自分に合った英語」を探す
日本で「留学」する
「LINE」デジタル単語帳
「Siri」発音矯正
第2章 │ 勉強篇 英語をどう勉強するか
「自然な日本語」で日記を書く
「10秒以内に言い終わる一文」にする
「例文ピンポイント入れ替え」で英文を作る
「オンライン英会話」で添削してもらう
「スマホひとりごと」練習法
第3章 │ 実践篇 英語をどう使うか
自分の留学にタイトルをつける
学校に通わない留学
英語×スキル
英語×日本人
英語×インターネット
おわりに
英語学習、僕も頑張ります!!
たくさんのヒントをくれた新井さん、ありがとうございます。