やっぱり本屋が好き
趣味は読書、と言えるほど読書家ではない。国語の成績は並だったし、読解力があるとは思わないし、読書感想文も得意とは言えない。
「100分で名著」を見て、今更ながら、この小説ってこんな面白い話だったのかなんて思ったりしているレベル。
私は本屋が好きだ。初バイトも本屋だった。
本屋の数が減っていることは実感していた。
通勤の乗換駅にあった大きな本屋が2件と最寄り駅前にあった2件の本屋がここ10年で閉店した。
しかし、我が家から自転車で5分の所にある、いわゆる郊外型のTSUTAYA書店(旧タイプ)はまだ頑張って営業しているので月に2回位は立ち寄ってしまう。
もちろん目当ての本を買うために行くこともあるけど、“私を呼んでいる本はないかなぁ”って感じで散策しに行くことの方が圧倒的に多い。
だから、ネット書店はあまり利用しない。
在庫がなかったり、古めの本をどうしても手に入れたい時には便利だけど。
直感的にピンときて迷わず買った本は大概“お気に入り”になる。
石川賢治写真集「月光浴」、恩田陸の「月の裏側」「光の帝国」、小野不由美「魔性の子」、河合隼雄「こころの処方箋」、キャロル・アドリエンヌ「人生の意味」、加山祥造「ほっとする老子のことば」、岸見一郎・古賀史健「嫌われる勇気」、シルヴァスタイン「大きな木」「ぼくを探しに」、岸田今日子「ラストシーン」等々は、セレンディピティによる私の宝物。
リアル本屋でなければ出会えない本がある。
昨今話題になっている、カフェ併設で立ち読み・長時間滞在歓迎の本屋なんてステキ過ぎます!適度なざわめきとBGMも必需品なので。
近くにないのが残念。
店主のこだわりが詰まった個性的な小規模書店もじわじわと増えているようだし…。
経産省の書店振興プロジェクトが動き出して、出版流通大手のトーハンも小型書店の開業サポートを始めたようです。
思いがけない本に出会う、そんな機会が増えると嬉しい。