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【妊娠中後期】赤ちゃんも安心!妊娠中に知っておきたいRSウイルスワクチンまとめ

妊娠初心者の方に向けて、心と体の健康をサポートする記事を書いています。みなさんのハート、スキ、いつもありがとうございます🥰


妊娠中のRSウイルスワクチン接種について考える

妊娠中からお腹の赤ちゃんを守るためにできることのひとつとして注目されているRSウイルスワクチン
ママ友との会話で「どうする?」って絶対話題に出てきます笑

2024年から妊婦さんへの接種が開始されましたね!このワクチンは、産まれる赤ちゃんへの感染予防効果が期待されます。

この記事では、RSワクチンを打つことのメリットとデメリットをシンプルにわかりやすくご紹介します。




RSウイルス(Respiratory Syncytial Virus)ってどんなウイルス?

RSウイルスは、どこにでもいるウイルス乳幼児がかかりやすい風邪に似た感染症です。
実は、生後1歳までに約50%2歳までにはほぼ全ての子どもが一度は感染するとされています。


しかし、特に生後6ヶ月以内の赤ちゃんにとっては、注意が必要なウイルスで、肺炎や細気管支炎といった重症化のリスクがあります。しかも、治療法が確立されていません!

Q5. 特に感染しないように注意すべき人はどのような人ですか?
A5. 感染によって重症化するリスクの高い基礎疾患を有する小児(特に早産児や生後24か月以下で心臓や肺に基礎疾患がある小児、神経・筋疾患やあるいは免疫不全の基礎疾患を有する小児等)や、生後6か月以内の乳児への感染には特に注意が必要です。また、慢性呼吸器疾患などの基礎疾患を有する高齢者も感染に特に注意が必要です。

厚生労働省 
RSウイルス感染症Q&A(令和6年5月31日改訂)



乳幼児への影響は?

1. 症状

RSウイルスに感染すると、最初は発熱、鼻水、咳など軽い風邪症状から始まります。しかし、重症化すると細気管支炎や肺炎を引き起こし、以下のような症状が現れることがあります:

  • 呼吸困難

  • 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューといった音を伴う呼吸)

2. 重症化リスク

特に以下の乳児は、重症化しやすいとされています:

  • 生後6か月未満の乳児

  • 早産児

  • 先天性心疾患慢性肺疾患、ダウン症のある子ども


妊婦への影響は?


妊婦さんがRSウイルスに感染した場合、多くは軽い風邪症状で済むことがほとんどです。ただし、妊娠中は免疫力が低下しやすいため、基礎疾患がある場合や体調が悪いときには、重症化する可能性もあります。


ワクチン接種のメリット

1. 新生児の感染予防ができる!

妊婦さんがRSウイルスワクチン(商品名:アブリスボ)を接種すると、母体内で抗体が作られます。この抗体は胎盤を通じて赤ちゃんに渡り、生後6か月間、赤ちゃんをRSウイルスから守る手助けをします。

妊婦の皆さんへ
RS ウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ®筋注用)が接種可能となりました!
https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20240627_ippan.pdf

日本産科婦人科学会

2. 重症化リスクを軽減できる!

臨床試験の結果によると、ワクチン接種は以下のような高い有効性を示しています:

  • 生後90日間で、重症RSウイルス感染のリスクを約82%減少。

  • 生後180日間でも、約69%の有効性が確認されています。

特に、赤ちゃんの命に関わる下気道感染症(細気管支炎や肺炎など)の発症を防ぐ可能性が高まります。

3. 赤ちゃんの入院を避けられる!

赤ちゃんのRSウイルス感染による通院や入院の必要性も軽減されることが、試験データで示されています:

  • 生後90日間で約57%減少。

  • 生後180日間でも約51%減少。



ワクチン接種のデメリット

1. どんな副反応がある?

副作用で1番怖いのが、アナフィラキシーショックです。
万が一の対応として、接種したら30分は病院内にいるか、すぐ病院に行けるようにしましょう。

他には筋肉注射と一緒で、ワクチン接種後に以下のような副反応が報告されています:

  • 接種部位の痛み(約40%)

  • 筋肉痛(約26.5%)

  • 発赤や腫れ(10%未満)

これらは通常、軽度から中等度の症状であり、数日以内に消えることがほとんどです。ただし、気になる症状が続く場合は、医師に相談しましょう。

また、当日の運動制限、入浴制限なども特にないとのことです。

2. ワクチンが打てる時期は決まってるの?

妊娠24週から36週の間に妊婦がワクチンを接種する必要があります。

その中でも、予防効果が高いのは、妊娠28週〜36週のようです。

アメリカ(の疾病予防管理センター:CDC)では、早産のリスクを踏まえて、妊娠32〜36週での摂取が推奨されています。

RSV Prefusion F Protein–Based Maternal Vaccine — Preterm Birth and Other Outcomes
https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMoa2305478

<RSウイルスワクチンの調査報告サイト>

3. 早産のリスクはある?

一部の臨床試験では、ワクチン接種を受けた妊婦さんで早産が増えた可能性が報告されました。ただし、他の試験では有意な差は確認されておらず、現時点では明確な因果関係は示されていません。これについては、今後の研究が進むことが期待されています。

RSウイルスワクチンの費用は?

都内だと3万円を超えるところが多そうです。
私の行っている山王病院、山王バースセンターでは38,500円…。

山王病院 RSワクチン

保険適用にならないので、お高め…。
ただ、生まれてから赤ちゃんに抗体注射するよりは何倍も安いです。


赤ちゃんが生まれてからRSウイルスの予防方法は?

抗体を赤ちゃんに注射する予防方法がある

以下の抗体の注射が行われています。

  • シナジス(パリビズマブ)

    • 概要: RSウイルスに対するモノクローナル抗体製剤で、主に早産児や先天性心疾患を持つ乳幼児など、高リスクの子どもに対して使用されます。

    • 投与方法: RSウイルスの流行期に月1回、筋肉内注射を行います。

    • 効果: RSウイルス感染症の重症化を予防しますが、効果は約1か月持続するため、流行期には複数回の投与が必要です。

  • ベイフォータス

    • 概要: RSウイルスに対する長時間作用型のモノクローナル抗体製剤で、シナジスと同様に高リスクの乳幼児に使用されます。

    • 投与方法: 流行期前に1回の筋肉内注射を行います。

    • 効果: 1回の投与で流行期全体を通じて効果が持続し、RSウイルス感染症の重症化を予防します。

高リスクの赤ちゃん以外は抗体注射はかなり高い


どちらの薬も一般の赤ちゃんには保険適用されず、数十万ほどかかるかなり高価な薬のようです。
生まれてからの予防はあまり現実的ではなさそうです。



まとめ:接種を検討する際のポイント


妊娠中のRSウイルスワクチン接種は、赤ちゃんを感染症や重症化リスクから守る有力な手段です。
副反応については、コロナワクチンをに比べると大したことなさそうです。早産リスクも完全にないとは言い切れませんが、安全性は高いと言えるでしょう。

また、赤ちゃんが生まれてから抗体を投与する注射もあるので、絶対に打たないといけないわけではありません。(費用は妊娠中のワクチンより何倍も高いですが)

接種を検討する際には、ぜひ主治医と相談してみてください。 お母さんの体調や赤ちゃんの状況に合わせたアドバイスを受けることが重要です。

また、ワクチン接種を決める際には、自分らしい意思決定を大切にしましょう。「自分や家族、赤ちゃんのためにどうしたいか」という気持ちを尊重し、納得のいく選択をしてくださいね。

<参考>信頼できる情報源URLまとめ


妊婦の皆さんへ
RS ウイルス母子免疫ワクチン(アブリスボ®筋注用)が接種可能となりました!
https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20240627_ippan.pdf

日本産科婦人科学会



最後に、妊娠中はさまざまな情報が飛び交う中で、心が揺れることもあるかもしれません。そんなときは、信頼できる医療者や家族と一緒に考える時間を持ってくださいね😊✨

みなさんと赤ちゃんが健康で安心して過ごせますように🍀


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注意:この記事で取り上げている内容は、科学的根拠に基づいた情報を元にしていますが、全てが100%の結果を保証するものではありません。人それぞれの体質や状況によって効果や感じ方には個人差があります。これはあくまで参考情報であり、最終的な判断や選択は、ご自身の体調や考えに合わせて慎重に行っていただくことをお勧めします。

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