「敵」 長塚京三
長塚京三さん、何でしょうね、あの品の良さ⭐️
映画祭で受賞したと言う情報はどうでもよくて、長塚さんの持っている雰囲気が好きで、この作品のおすすめ広告が流れてきて「これは観る!」と即決しました。
上映していたのは、札幌のミニシアター「シアターキノ」
実は今まで行きたいと思いつつも、タイミング合わずで行ったことなかった。それも同時に叶うので、これは行くしかない!
当日、初回から満席でした(@_@)
「フランス近代演劇史を専門とする元大学教授」と言う役が、長塚さんに
ピッタリ。彼の映画デビューはフランス留学時代。
そう、流暢なフランス語を話されます。
内容は、現役をリタイヤした元教授。
自分の蓄えを逆算して、あと何年生きられるのか、日々の生活費も考えているような男性。
大きな事件が起こるのかというと、そうでもない。
妻に先立たれ、毎日質素な食事を作って、パソコンに向かって記事を書く。
細々と、静かな日々・・・
モノクロであることも相まって、フランス映画みたい。
共演の女性陣が、3人とも雰囲気のある面々。
そこもよかった。全員、長塚さんを惑わすような妖しさを持っている。
あまり内容には触れませんが、こんな感じの映画だと、途中で眠気が襲ってきてもおかしくないんですけど(笑)
たまに笑いが散りばめられていたり、やっぱり長塚さんの存在が眠くはさせなかった🤓
79歳とは信じられない・・・
あの立ち姿、すらっとしていて☺️
でも、ご本人も言っていましたがお風呂で裸になるシーンは、自分の老いを感じたと・・・
そこがまた、リアルでよかった。
若い頃の出演作も好きでしたが、本当に特別な役者さんだと思います。
すぐ次回作の撮影に入るようなので、そちらの情報も楽しみに待とう。