怒りと欲、と心の火傷
最近、Voicyという媒体で石井正則のラジオを聴いています。
理由は落ち着く声が日常にほしいな、いいラジオないかなと思ったタイミングと、石井さんがコロナから仕事復帰されたのと、田村正和の訃報とが大体重なったためです。
石井さんは「古畑任三郎」の西園寺君そのままで、非常に謙虚な語り口が印象的。またカメラとか自転車とか色々造詣が深いし、原始仏教とか禅とかの考え方も紹介してくれるので、ためになっています。
昨日は「怒りと欲」がテーマでした。
簡単に書くと、コンビニのイートインスペースにいたら5、60代のイケオジが来て、イケオジなのにマスクを外したまま咳を繰り返していたのですぐに出た、ということがあったと。
しかし、だからといって怒りを持たないようにしたい。その怒りというのはイコール「自分のいる短い時間だけは快適であってほしい」という欲でもあるし、おごりでもあるから。色んな人がいるので、自分の周りだけいつも快適なんてことはありえないのだから、と。
私は最初は「そうだよ60代ぐらいのオヤジが一番マスクしない奴多いんだよ、あれなんなんだろうな、何であんな平然とした顔で街歩けるの?」などと思いながら聴いていましたが、話の主旨が分かって「最近の自分こういう悪い欲にまみれてたかも」と反省しました。
寮に住んでて、今年入ってきた子たちうるさいんですよね。去年うるさかった人は引っ越したんですけど、今年は今年でうるさい。大体3〜5人で群れてて、食堂でも共同の風呂でもずっと喋ってる。特徴的な声の奴がいて尚更イライラさせる。場所も場所なのでマスクしてない状態。
だから彼女たちが来そうな時間帯は徹底的に避けてます。ただ、別にそれは間違ってないけど、同じ建物に「いる」ということ自体は仕方ねぇわけじゃないですか。なのに風呂入る前とかに「いたら嫌だな」とか毎日考えてイライラと、執着しちゃってたなと反省しました。
それに私は今後も東京で暮らしていきたいのです。東京が好きだから。だからここで諦めるわけにはいかない。何をかは分かりませんが、諦めるわけにはいかない。こんなことでイライラしていては、東京では生きていけない。いつか東京に負けてしまう。
石井さんの話と相反するけど、私は元々欲深い女で、将来的には港区でいい暮らしがしたい。たくさんお金が欲しい。港区港区港区、そんな気持ちがあるのです。だから、変な表現だけど欲は良い方向に生かしていきたい。
まぁ「嫉妬や怒りをエネルギーに変える」とか、そういう感情も石井さんはあまり勧めてなかった記憶がありますが・・・w
あと「イライラし続けていたら心が焼けただれていく。そこに誰かが『大丈夫?』って言ってくれても『触んな!』みたいになってしまう」ということもお話されてて、妙に既視感いや既聴感を感じた表現だったんですけど、中島みゆきの曲「瞬きもせず」と似てるんだなと気づきました。
触れようとされるだけで痛む人は 火傷してるから
通り過ぎる街の中で そんな人を見かけないか
あのささやかな人生はもしかしたら僕に似ている
あのささやかな人生はもしかしたら君だったのか
通り過ぎる街の中で そんな人を見かけないか
これは名曲😭
たまたまでしょうけど似た表現ってことは「心の火傷」で苦しんでる人がそれだけ多いってことなのかなと思いました。私も(自分にとっては)残念エージェントの話とか書いたり、最近も圧迫面接に近いものを受けて凹んだり、くよくよ考えがちなので、火傷になる前に冷静に心を保てる大人になりたいです。
【今日のおすすめの一曲】
紫SHIKIBU「LOVEなんだよ」
いや中島みゆきじゃないんかい。
流行りそうで流行らなかった幻のユニット。これ知名度どのぐらいなんだろう?
某男性アイドルグループをパロってて、曲調もそれっぽくて懐かしい感じ。人が思いつく限りの愛情表現ワードを並べた明るいラブソング。最近落ち込んでたんですけど、聴いてるとだんだん自分に言ってくれてるみたいな錯覚に陥りました。私には需要ありました。