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士業経営のビジネスモデルって簡単?

先日、とある士業の会合に参加してきました。
目的は、税理士業界では有名な税理士法人の代表の講演を聞くためです。

この税理士法人は、数年で急拡大したにもかかわらず、スタッフのモチベーションを維持しながら、組織力で勝負しており、代表税理士のスタンスもいい意味で、業界っぽくなく、参考になる方だな、と以前から思っていました

私自身現在は士業事務所を経営しているのですが、実は、以前は税理士事務所向けのコンサルティング事業の責任者をしており、その間、日本全国の約1000の会計事務所に訪問していました。

ということもあり、長年、会計事務所業界を見ていると、急激に拡大する事務所は多いのですが、ほとんどの事務所がそのゆがみで、ある時期にさしかかると組織崩壊・顧客流出・サービス劣化などの暗黒時代に突入する事務所がほとんどでした。。。

その原因としては、個人の営業力・個人の能力で拡大してきた所長先生であっても、マネジメントの経験に乏しく、組織をまとめ上げれない税理士が多いためです。

そして、この税理士法人もどこかで勢いが止まるかな?とウォッチしていたのですが、、、

やはり代表の考え方が他の税理士とは違い、トップの意思の強さを感じました。

その代表がおっしゃっていたことは、たくさんあるのですが、勉強になったポイントを列挙します。

基本に忠実であれ(お客様に満足していただき、社員を大事にする)

・原理原則どおりビジネスを行えば、自然と結果はでる

・頑張った社員は自分のすべてをかけて守る

・頑張らない社員はトコトン追い込む・経営者が自らやってみせることからすべてがはじまる

・ゴルフや飲み会しかしてないトップには誰もついてこない

・新しいことに惑わされて、すぐに手を出さない

・集客できるものがビジネスを牛耳る

・トップは会社の文化が浸透しているかどうかを常にチェックする。(むしろそれだけでよい。)

・常に問題は起きる、起きた時に素早く解決できる能力を身につける

・電話応対・メールのやり取りこそが会社の鏡となる

いかがでしょうか?

税理士業界でなくとも、通じる部分は多いのではないでしょうか?

私が一番感じたのは、資格業というのはある意味ビジネスモデルはシンプルです。なぜなら独占業務で守られる反面、やれることも決まっているからです。
ただその範囲を飛び越えて稼ぎに行く士業事務所も多く、それ自体は否定しないのですが、その過程において、そもそもの本業をおろそかにして拡大にはしることにより勝手に自滅している事務所が多いということです。。
急拡大する事務所(会社)は何か新しいことをやりすぎて、ビジネスの原理原則を忘れてしまいがちになってしまうことがあるように感じます。

もちろん自分自身もそれを経験してきました。新規事業の方が楽しそうで、新しい仕組み・サービスは楽しそうで、新しい人脈は新鮮で、ついついそちらに注力してしまいがちになったことも数多くありました。。。

でも普遍的なものこそ重要なんですよね。


もう一度いえば、士業のビジネスモデルはシンプルです。まずはそれをきちんと原理原則通り、PDCAを回して、品質を維持する。これだけで成長していけるのだと思います。


そう考えると改めて資格のチカラって最高だな!っておもいます。


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